路線価、宮古島は「西里大通り」が最高 観光客増で押し上げ1平方メートル当たり10万5千円

©株式会社琉球新報社

 1日発表された沖縄県内路線価格で、沖縄税務署管内の6税務署の最高路線価は全て上昇し、昨年までの好況が県内全域の不動産価格の高騰につながっていたことが示された。

 対前年変動率が45.8%で最も高かった宮古島市平良西里の「西里大通り」は1平方メートル当たりの価格が10万5千円となった。伊良部大橋の開通や下地島空港の開通などで観光客数が増加したことで、ホテルや飲食店の収益力が上がったことが価格を押し上げる要因となったとみられる。

 19年連続で県内最高路線価となった久茂地3丁目も対前年比40.8%増の伸びとなった。全国的にも知名度が高い国際通りという立地から、企業からの強い引き合いが続き価格を押し上げた。

 那覇市おもろまち4丁目のサンエー那覇メインプレイス前の那覇中環状線が35.0%増の81万円、北谷町美浜町道美浜1号線は26.5%増の21万5千円、石垣市大川市役所通りは11.1%増の15万円、恩納村前兼久国道58号は5.5%増の7万7千円だった。

 路線価の上昇について、不動産鑑定士の濱元毅氏は「観光収入が順調に伸び、那覇空港第2滑走路の供用など明るい材料もあった。昨年後半は前半に比べて景気が落ちていたが、年間を通してみると伸び幅が上昇した」との見解を示した。

 一方、今回公表された路線価は新型コロナウイルスの影響は受けていない時点での調査のため、実際の時価(地価)が下落している可能性もある。国税庁は地価の推移によっては減額修正できる措置の導入を検討している。

ゆいレール上昇率最高 開業以来、プラス19.8%

 沖縄都市モノレール(ゆいレール)駅前の路線価は、対前年変動率の平均がプラス19.8%だった。上昇率は2003年の都市モノ社開業以来、最高という。変動率上位には昨年の路線延伸で新たに開業した石嶺駅も含まれており、県不動産鑑定士協会の髙平光一会長は「モノレールの利便性が増し、これまで市内では比較的割安感があった首里付近の人気も高まった」と要因を分析する。

 各駅前ごとの路線価は、土地区画整理事業が進行中のため、個別評価となる経塚駅とてだこ浦西駅以外の17駅で上昇した。

 1平方メートル当たりの路線価が最も高かったのは、県庁前駅で、111万円だった。次いで牧志駅(63万円)、旭橋駅(62万円)など那覇市中心部に位置する駅が上位で続いた。

 変動率の上位でも県庁前駅(プラス40.5%)、美栄橋駅(同39.5%)、旭橋駅(同29.2%)など那覇市中心部の駅が上位に並んだほか、5位には石嶺駅(同20%)が入った。変動率が10%に届かなかったのは儀保駅(同7.1%)のみだった。