開成町、幼児用マスク配布 今月中にも、3~5歳児

幼児用マスク作りに励むグループ(開成町提供)

 「ウィズコロナ」の時代に、子どもにも新型コロナウイルスの感染防止の意識を持ってもらおうと、神奈川県開成町は3~5歳児を対象に幼児用マスクの配布を決めた。幼児用のサイズは市中でまだ不足しており、町はNPO法人などに製作を依頼、手作りのマスクを配ることにした。

 町では大人用マスク100枚を千円で購入できる「マスク有料引換券」を全世帯に配布。その際に「幼児用はあまり流通していないので入手しづらい」という町民の声があり、3~5歳児への配布を決めた。

 町立開成幼稚園の園児約200人には6月に市販の幼児用マスクを配布。ただ3、4歳児には大きかったため、あらためて町内に住む全ての3、4歳児と、同園に通っていない5歳児に配ることにした。対象は3歳児190人、4歳児180人、5歳児120人。

 5歳児には同園と同様に市販を用意。さらに小さく入手困難な3、4歳児サイズについては、母親サークルや福祉団体などに作製を依頼した。マスクは縦8.5センチ、横12センチの大きさでガーゼ生地など綿素材と定め、一つ300円で町が買い取る。生地は各団体で仕入れるため、形や色などさまざまなマスクが作られている。

 納品締め切りは今月15日だが、すでに必要数は集まりつつあるという。町担当者は「あじさいまつりや阿波踊りなど、今年はいろいろな人気イベントがコロナで中止で、町民もパワーを持て余している」と分析。町は7月中に配布したいとしている。

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