オンラインで不登校、ひきこもり相談 佐世保の支援者団体 9月末まで

「Zoom」を使った相談方法について民生委員らに説明する伊藤講師(中央)=佐世保市、フリースペースふきのとう

 不登校、ひきこもりの当事者や家族を支援する佐世保市のNPO法人「フリースペースふきのとう」(山北眞由美理事長)は、ビデオ会議アプリ「Zoom(ズーム)」を使った相談対応を2日から始める。県の補助金を活用し、9月末までの3カ月間実施する。
 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、同法人は3~6月、当事者が集まる活動などを休止。すると、在宅勤務や休業になった保護者らから「家で子どもとずっと顔を合わせるのが苦しい」といった声が寄せられた。当事者や保護者の不安を和らげようと、今回の対応を決めた。
 「Zoom」の利用希望者に対し、同法人が選任した県北地域の民生委員らが相談に応じる。同法人は、ひきこもりの研究をする県立大佐世保校の伊藤康貴講師らに相談内容の分析を依頼。専門的な対応が必要と判断された場合、医療機関や訪問支援などにつなげる。
 山北理事長は「相談員の顔を見て、直接悩みを打ち明けられる安心感がある。コロナ禍でも支援を必要とする人の声をくみ取っていきたい」と話す。
 利用希望者は同法人にメールをして手続きをする。相談の受付時間や曜日など詳細はフリースペースふきのとう(電0956.25.6222)。

© 株式会社長崎新聞社