特殊詐欺に注意! 県警がコールセンター開設

マニュアルを読みながら特殊詐欺の被害防止を呼び掛けるオペレーター=長崎市内

 長崎県警は1日、特殊詐欺への注意を呼び掛けるコールセンターを開設した。2021年2月末までの間、捜査の過程で押収した名簿や電話帳に名前が載っている人に電話をかけ、被害防止を図る。
 県警生活安全企画課によると、コールセンターは14年から毎年期間を設けて開設しており、3年連続で富士ソフトサービスビューロ(東京)に業務を委託。女性のオペレーター3人が特殊詐欺の手口を紹介し、注意喚起する。昨年は約8カ月の開設期間中に計約6万2千件の電話をかけ、このうち電話相手から不審電話の発生などの情報提供を受け、対策につなげたケースが13件あったという。
 1日に長崎市内であった開所式で、県警本部の宮原哲朗首席参事官は「電話の一本一本が、県民を被害から守っているという高い意識を持ってほしい」とあいさつ。コールセンター代表の桑村美恵子さん(51)は「最大限の効果を上げられるよう一丸となって取り組む」と決意を述べた。
 コールセンターの番号は0120.110.019。同課は「注意喚起を繰り返すとともに、県民から吸い上げた情報を被害防止対策に有効活用したい」としている。

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