炎天下で働くグラハンスタッフ コロナ禍でのANAの熱中症対策は?

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7月に入り暑さが増す中、全日本空輸(ANA)はグランドハンドリングスタッフの熱中症対策を公開した。

羽田空港では例年、真夏は気温が35度を超える日が多く、グランドハンドリングスタッフが作業するランプエリアは地面からの輻射熱によって体感温度はさらにそれを上回る。航空機の誘導や貨物積み下ろしなどのグランドハンドリング業務は1便あたり30分から1時間ほどかかり、ときには最大で2時間ほど外での作業が続くこともあるという。

▲高通気性素材「シャミラン」を使用した新ユニフォーム

こうした環境下での熱中症対策のため今年6月から導入されたのが、通気性や放熱性に優れた新素材のユニフォームだ。昨年から様々な素材でトライアルを行い、東レの「シャミラン」という素材が選ばれた。この素材の新ユニフォームは、従来と比べて約8倍の通気性があるという。着用したスタッフからは「ジメジメ感が少なく感じる」、「肌に密着せずさらっと着られる」と好評の声があがっている。

▲水分・塩分補給のため、塩飴やスポーツドリンク、冷凍したゼリーなども準備

さらに、今年は新型コロナウイルス感染対策のため夏でもマスクの着用が求められており、例年より熱中症のリスクが高い。ANAでは感染症と熱中症の両方のリスクを考慮し、グランドハンドリングスタッフに対しては、屋外作業時に他のスタッフと2メートル以上の距離を確保できる場合はマスクを外すことを認めている。最近はマスクを外すことに違和感を持つスタッフもいたというが、夏場はマスクを外して距離を保ちながら、なるべく声を出さずに業務にあたることを勧めているという。

▲沖縄/那覇からNH462便が到着

▲マスクを外し、距離を保ちながら貨物を取り扱う

▲このときのランプエリアの温度計は39度を示していた