岡山・庭瀬城址で大賀ハス開花 地域住民が丹精、水面に淡い紅色

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見頃を迎えた庭瀬城址の大賀ハス

 岡山市北区庭瀬の庭瀬城址(じょうし)の内堀で、地域住民が丹精した純粋種の「大賀ハス」が次々と花を開かせている。みずみずしい緑の葉から淡い紅色の花が顔をのぞかせ、来訪者を楽しませている。

 堀のあちこちで大きく広がった葉の上で25センチほどの花が毎日、午前9時ごろまでに満開を迎え、午後には閉じる。水面に花の色が映えている。地元住民で作る吉備大賀ハス保存会によると、今年は8月上旬まで楽しめるという。

 庭瀬地区は、約2千年前の地層から古代植物・大賀ハスの種子を発見した植物学者大賀一郎博士(1883~1965年)の出身地。保存会は2012年から4年かけ、他種との交雑が進んだ堀の大賀ハスを純粋種に植え替えた。

 浅野秋夫副会長(73)は「今年も順調に花が咲いた。古代からよみがえった神秘的な花をぜひ楽しんでほしい」と話している。