レッドブル・ホンダのアルボン「最も早くレースの感覚を取り戻した者が優位に立つ」F1オーストリアGPプレビュー

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 レッドブル・ホンダのアレクサンダー・アルボンは、開幕が遅れ、極めてハードなスケジュールが組まれた2020年F1シーズンをうまく戦っていくためには、できるだけ早く感覚を取り戻す必要があると語った。

 新型コロナウイルス感染症のパンデミックの影響で、3月の開幕が延期され、7月3日から5日のオーストリアでようやくシーズンがスタートすることが決まった。

 アルボンはシーズン休止期間にバーチャルレースに積極的に参加し、ファンを楽しませた。

「バーチャルGPはとても楽しかった。隔離生活中、ドライバーは体を鍛える以外、ほとんどやれることはない。だからファンにエンターテインメントを提供し、自分も楽しめる機会があったのはいいことだった」とアルボンはレッドブル・レーシングのインタビューにおいて語った。

「F1のパドックは、空気が張り詰めていて、他のドライバーたちとじっくり話したり笑ったりということはできない場所だ。そういう環境から離れてのんびりできたのはよかった。最初は皆それほど真剣じゃなくて、ホイールを当てて笑ったりしていたのに、そのうち誰もが本気で勝負するようになった」

 バーチャルレースに積極的に参加していたドライバーはシーズン序盤に有利だと思うかと聞かれたアルボンは、「ドライビングテクニックの面では、有利な部分は全くないと思うけど、気持ちの面ではメリットがあるんじゃないかな」と答えた。

「ブレーキングやターンインのタイミング、どれだけ縁石を使うかといったことを常に考える。僕はそれを『レーシングマインド』と呼んでいる。(バーチャルレースをしていると)そういった面をシャープに保つことができるんだ。とはいえ、本物のレースとは全く比較にならないけどね」

 シーズンに備えてアルボンはトレーニングを精力的に行ってきたという。

「これだけ長い休みの後だと、未知の世界に踏み出していくような感じになる。緊張感のある興奮を感じるんだ。人生で一番静かな時期を過ごしてきた僕らが、人生で一番忙しい期間に突入する。大変なことになりそうだ。でも準備はできているよ。トレーニングをかなり積んだから、身体的には今まででベストの状態だ」

「オーストリアはコーナーが少なく、単純なレイアウトで、ロングストレートの間に一休みできる。ハンガリーはコーナーが多いサーキットだ。今年は3週間連続でレースをし、ほとんど休む暇がない。それがなんらかの影響を及ぼすかもしれない」

 レッドブル・レーシングは開幕戦を前に、2020年型マシンRB16・ホンダを使ってフィルミングデー走行を行い、アルボンがステアリングを握った。

2020年6月フィルミングデー アレクサンダー・アルボン(レッドブルRB16・ホンダ)

「フィルミングデーで走れてよかった。とりあえず埃を落とすことができたからね。今はわくわくしているよ。誰もがシーズン開始を待っていた。休止期間は本当に長かった。皆レースが大好きだから、戻りたくて仕方なかったんだ。早く始めたいよ」

 2020年シーズンの展望を聞かれたアルボンは、早く通常のリズムを取り戻し、ハードなスケジュールをうまくこなしていく必要があると語った。

「毎週毎週レースを続けるのは誰にとっても厳しいことだ。レースのリズムを早く取り戻したチームが、優位に立つだろう。勢いを持って最初のレースに臨むことが重要だ。エネルギーを維持し、できるだけ長くエネルギーが満ちた状態を保つことがカギになる」

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