2日深夜に関東地方などで観測された「火球」とみられる発光現象を神奈川県平塚市博物館の学芸員、藤井大地さん(34)が映像の撮影に成功した。
流星を観測すると自動的に撮影するカメラを市内の自宅屋上に設置し、撮影した。映像では北方の上空を西から東に流れる火球が5秒間にわたり写っていた。
火球は流星のうちマイナス4等級よりも明るいものを指し、藤井さんは「火球自体は全国で毎日のように観測されるが、今回のように満月(マイナス12.7等星)よりも明るい火球は珍しい」と指摘した。
SNS上ではごう音を聞いたという書き込みもあり、藤井さんは「落ちてきたのは数十センチほどの小天体とみられ、比較的大きく衝撃波が発生したのでは」と推測した。
10年ほど前から流星の観測を始めた藤井さん。カメラは自作で「ドライブレコーダーでも撮影できる。多くの人が天文に興味を持つきっかけになれば」と話した。