葛藤が綴られた日誌と真剣勝負の場への感謝 鹿西(石川)の「思い出の選手名鑑」

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石川県立鹿西高等学校野球部3年生【写真提供:石川県立鹿西高校野球部】

川端主将は再認識「『野球が好き』『鹿西野球部』が好きだと気づかされた」

夏の甲子園が中止になり、各都道府県で独自大会の開催、準備が進められている。Full-Countでは最後の夏を迎える部員たちの心に残るものを贈りたいと考え、「思い出の選手名鑑」として3年生の部員らの集合写真、プロフィール、メッセージなどを掲載していきます。第8回は石川県立鹿西(ろくせい)高等学校。

◇氏名(よみ) 位置 投・打 身長(センチ) 体重(キロ)
アピールポイント(自薦他薦問わず) 3年間頑張ってきたこと

椎大優(しい だいゆう) 投手 右・右 173 70
打撃でボールを遠くに飛ばすこと
周りを見て気遣いをすること

安樂圭吾(あんらく けいご) 一塁手・外野手 右・右 175 70
誰よりも声を届けること
自分の考えを相手に伝わるようにアウトプットすること

亀井蒼太(かめい そうた) 捕手 右・右 171 65
ミート力が高い
自分と向き合い弱い自分に打ち克つ人間形成

高野凌(たかの りょう) 投手・外野手 左・左 168 57
タイミングを外す投球・守備範囲の広さ
野球の勝利を追求することによる人間力の向上

川端隆介(かわばた りゅうすけ) 内野手 右・右 170 60
アウトになりにくい打者
課題に対する努力を続けること

寺田陽(てらだ みなみ) マネージャー
自分に厳しく辛抱強く取り組む力
何があっても文武不岐の実践を貫いてきました。

◇梶大士監督

大会の中止が決まり、3年生全員に電話をしました。「どうなるのか」という不安や落胆、毎日トレーニングを重ねてきましたが、試す場がなくなることで、「思考がまとまらない」というような生徒の動揺がありました。後日、生徒が(中止の決まった)5月20日に書いた日誌をみたところ、「自分はどうしたら良いのか?」と疑問符のまま締めくくられている生徒もいました。

このような状況から、代替大会が実施できることとなり、生徒が真剣勝負をする場を与えて頂くことができ、本当に嬉しく思っています。鹿西高校は9名のプレーヤーと1名のマネージャーで新チームをスタートし、とても弱いながらも遠征や合宿を通して「勝利」をとるために多くのことを勉強させて頂きました。

勝負をすればするほど「弱さ」を突きつけられる日々ですが、これと向き合うことと克服にむけた「自己分析と実践」を重ねていきました。思うようにならないことがほとんどですが、毎日歯を食いしばりながら取り組みました。「大会が開催されない」ということは考えたこともなく、初めての経験でしたがそのことによって日々の有り難みがようやく実感となりました。私たちが「弱さ」と向き会いながら取り組んだ日々がどうであったか、真剣勝負で試し合いたいと思います。

今夏もまた部員とともに勝負できるこの有り難き日々を自覚して、突き進みたいと思います。

◇寺田陽マネージャー

部活動もできず、友人にも会えない2か月を経験し、自分がどれほど恵まれた環境で好きなことをやらせていただいているかを強く実感しました。

こうして世の中が大変な時期でも最後の節目として全員で大会に臨める機会を設けて下さった方々には感謝の気持ちでいっぱいです。限られた時間で残りわずかではありますが、入学してから今までをともにしてきた同学年の6人の仲間と、後輩部員たちと最後まで全力で戦い抜きます!

◇川端隆介主将

甲子園は中止になってしまいましたが、石川県独自の大会が開催されることに決まり、嬉しい気持ちでいっぱいです。この大会を開催するために行動をして下さった石川県高野連の皆様に感謝して、鹿西野球で勝ち進んでいきます。このメンバーと少しでも長く野球ができるように、残りの期間でやるべきことをしっかりとやり、チーム一丸となって全力プレーをしていきます。

最後に、昨日まで当たり前にしていた野球ができなくなったことで改めて「野球が好き」ということや「鹿西高校野球部が好きだ」ということに気付かされました。この大好きな野球を全力でやりきりたいと思います!(Full-Count編集部)