「ナツマスク」製造販売 接触冷感、速乾性を重視 大村・西日本繊維

接触冷感素材などを使用したナツマスク

 長崎県大村市竹松本町の縫製業、西日本繊維が、スポーツ用アンダーウエアに使われる生地を使用した夏用マスク「ナツマスク」の製造販売に乗り出した。全国的に夏の快適性を重視したマスクに注目が集まる中、井手眞一郎社長は「これまで培ってきた生地の知識や縫製技術を生かし、機能的な商品を展開していきたい」と意気込む。
 同社はスポーツ用シャツやアンダーウエア製造のほか、プロ野球選手からのオーダー品なども手掛ける。マスクは今年2月に食品や精密機械の工場から相談を受け製造を開始した。
 5月以降、中国産不織布マスクの流通増で国内の供給が安定したため、ナツマスクの開発に着手。接触冷感や吸汗速乾性に優れた素材を使用しており、工場直売や同社ホームページの通信販売で1枚600円で販売している。
 同社では繊維大手が全国で展開予定の夏向けマスクの製造も手掛ける。井手社長は「マスクは今後使い捨てと布製とのすみ分けが進む。自分たちの名前で売れる商品がこれまで無かったため、まずは県内の人に使用してもらえれば」と話した。問い合わせは同社(電0957.55.8358)。

夏用マスクなどを製造する西日本繊維の自社工場=大村市

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