トヨタ、新車装着用と後付け用の「急アクセル時加速抑制」新システムを発売

トヨタ プリウス/プリウスPHV 一部改良

実際の事故を分析して得たデータを反映した新しいシステム

今回、機能の開発にあたり、実際の踏み間違い事故発生時に、アクセルペダルが全開で踏まれた状況を分析。アクセルの踏まれ方の特徴をコネクティッドカーから得られたビッグデータと照合した。

右折時や一時停止後など、ドライバーが実際に急加速を必要とする状況を除くことにより、アクセルの踏み間違い操作を特定し、障害物がなくても加速を抑制することで踏み間違い事故の低減を図る設定とした。

なお、この「急アクセル時加速抑制」の機能を加えた「プラスサポート」と「踏み間違い加速抑制システムII」それぞれの詳細は次の通りである。

専用キーでシステムを作動させる“プラスサポート”

プラスサポートの設定対象

■新車(インテリジェントクリアランスソナー装着車)向け。

■7月1日発売のプリウスならびにプリウスPHVからシステムの搭載を開始。今後、順次搭載車種を拡大する。

プラスサポートの特徴

■専用スマートキー「プラスサポート用スマートキー」(販売店装着オプション、税込価格1万3200円~)で解錠すると自動的に「プラスサポート」が起動。進行方向に障害物がない場合でも、ペダルの踏み間違い操作を検知した際、加速を抑制する。

■障害物を検知し加速抑制・ブレーキ作動を行うインテリジェントクリアランスソナーに加え、ペダル踏み間違い事故の抑止・被害の軽減に貢献する。

■標準のスマートキーで解錠した場合、プラスサポートは起動せず、通常通りの走行が可能。

プラスサポート作動時の動画

踏み間違い加速抑制システムII

踏み間違い加速抑制システムIIの設定対象

■既販売車種向けの後付け装置

■プリウスから対応、今後順次設定車種を拡大(税込価格3万8500円)

踏み間違い加速抑制システムIIの特徴

■従来の「踏み間違い加速抑制システム」に「急アクセル時加速抑制」機能を追加した商品で、前方に障害物がない場合でもペダルの踏み間違い操作を検知した際、加速を抑制する。

■従来のシステムにある、前方の障害物を検知し加速抑制する機能や後退時に加速を抑制する機能に加え、後退時には障害物の有無に関わらず加速を抑制するなど、より幅広いペダル踏み間違い事故の抑止・被害の軽減に貢献する。

■機能強化を図りつつシステム構成を見直し、従来商品比で-1万7600円の低価格を実現

■国土交通省が2020年4月に創設した、後付障害物検知機能付ペダル踏み間違い急発進抑制装置の性能認定制度に対応(本制度で初の認定を取得)

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