高3生が仮想空間にノエスタ“建設”ヴィッセル神戸観戦心待ち「リーグ再開に間に合った」

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「ここからの景色は自信があります」。いつも歓声を送るゴール裏からの視点をゲームで再現した中川雄介さん=神戸市東灘区

 4日にいよいよ再開するサッカーJリーグ1部。新型コロナウイルスの影響で中断期間が4カ月以上に及ぶ中、ヴィッセル神戸を愛する高校生が本拠地ノエビアスタジアム神戸(神戸市兵庫区御崎町1)を仮想空間の中に“建設”し、ツイッターで注目を集めている。再開初戦は無観客だが「また応援できる日が楽しみ」と観戦を心待ちにする。(山本哲志)

 サポーター歴10年目の西宮香風高3年、中川雄介さん(17)。ホームゲームはほぼ全て観戦し、今年の元日は国立競技場で天皇杯初優勝の歓喜に浸った。だがコロナ禍でサッカーのある日常が奪われ、「一番行きたい場所に行けないなら、自分でつくろうと思った」。ブロックを積み上げて建物などをつくる人気ゲーム「マインクラフト」でノエスタを再現した。

 感染防止と外出自粛による運動不足解消を兼ね、徒歩で往復8時間かけてノエスタに資料写真を撮りに行ったことも。特徴のある大型アーチやスタンドの角度など細部までこだわり、コマンド入力で屋根の開閉ができるよう工夫した。

 自身も高校サッカー部のゴールキーパーだ。昨夏の全国高校定時制通信制大会でベスト8に進出したが、優勝を目指した今年は中止となった。制作に執念を燃やした理由には、コロナに高校生最後の夏を奪われた悔しさもあったという。

 先月下旬に約3カ月がかりで完成させ、「リーグ再開に間に合ってほっとしている」と喜ぶ中川さん。母親で建築士の由紀子さん(46)も「『コンピューター利用設計システム(CAD)でつくったの?』と知り合いに言われたぐらい、雰囲気がつかめていると思う」と出来栄えに太鼓判を押す。中川さんは自身のツイッターで動画を披露しているほか、ユーチューブでの公開も目指し、「多くの人に見てほしい」と話している。