今春からテレQに新加入・中嶋空アナは“わちみなみ”の同級生で、狩猟免許の保持者?

テレQ(TVQ九州放送)は今春から、アナウンス部に契約社員として中嶋空アナウンサーを採用。福岡県下随一の進学校である修猷館高校の出身で、大学卒業後はNHK宮崎放送局のニュース番組に出演していた。3年ぶりの里帰りとなったテレQでは、すでにニュースや番宣番組のほか、看板バラエティー番組「土曜の夜は!おとななテレビ」(土曜午後6:30)の進行役を務めることも。同局では櫻井譲士アナと木戸優雅アナ以来の“ニューフェイス”となる、注目の新加入アナに話を聞いた。

――基本的なプロフィールから聞かせてください。

「名前は濁らない読みの『なかしまそら』です。血液型はO型。平成6年7月福岡市西区生まれの現在25歳です」

――ん? わちみなみさん(同じ修猷館高校出身のグラビアアイドル)と同じぐらいの学年ですか?

「同級生です。クラスは違いますが、同じ理系で、愛称で呼んだりしてました」

――そうなんですか。今後、番組などで共演する機会があるかもしれませんね。

「そうですね」

――高校時代にスポーツなどは?

「野球部のマネジャーでした。(就職後の)宮崎時代も春季キャンプを取材してましたし、単純に(ソフトバンク)ホークスを応援しています」

――その後、福岡教育大学へ。専攻は?

「特別支援教育を。知的障害がある児童らを指導する分野です。教員免許も特別支援学校と小学校になります」

テレQでは、より視聴者に親しんでもらおうと、今春からホームページのアナウンサープロフィールに、出身校などの詳しい情報を公開している。

――卒業後は?

「NHK宮崎放送局のキャスターとして、夕方6時台のニュース番組に3年間、出演していました」

――アナウンサーを目指したきっかけは?

「中学の頃、放送部に入っていて、キャスターやアナウンサーをかっこいいと思っていました。大学在学中に、NHKのオーディションに合格し、そこから宮崎へ」

――その後、テレQへ転職した理由は?

「いつかは地元へ戻りたいと考えていて、そこへタイミングよく募集があったことからです」

――テレQのホームページに出ていますが、狩猟免許もお持ちとか?

「はい(笑)。宮崎は有害鳥獣の被害も多くて、それをニュースで読んだことから興味が湧きました。知り合いに猟師の方がいらっしゃって、見学に行ったらとてもかっこよくて、自分でも取得したんです」

――そういえば最近、女性猟師の話題も聞きますね。

「そういう方もいらっしゃいますし、取材の役にも立つかなと」

――難しいものなんですか?

「狩猟免許を取るのは、ちゃんと勉強すれば、そこまで大変じゃなくて。ただ、警察から『銃を持っていい』という許可を得なきゃいけないんですが、そのための講習が平日にしかなくて、行き詰まっています(笑)」

――ということは、まだ狩猟には行けない?

「そうなんです(笑)」

――福岡に戻って生活面で変わったことは?

「4月に戻ってきたんですが、実家暮らしとなって、身の回りのことをしなくなりました(笑)。友達にも会えるかなと思っていたんですが、新型コロナウイルスの影響で、なかなか会えない状態です。最近やっと少しずつ会えるようになりました」

――親御さんは喜ばれたのでは?

「そうですね。(テレビ出演が)リアルタイムに見ることができるのは、楽しみにしてるみたいです」

――NHKから民放へ移られたわけですが、違いを感じることは?

「NHKではSNSの使用が厳しくて、発信できなったんですけど、テレQはSNSの活用が盛んで、アナウンサーのTwitterもありますし」

――拝見しました。中嶋アナも踊っていましたね。

「(福岡ソフトバンクホークスのマスコット)ハリーくんと踊りましたね。いろいろ駆使してテレQのことを発信していこうという雰囲気が活発ですね。アイデアを出せるかどうかは不安ですが、自分もどんどん巻き込まれていきたいなとは感じています」

――理想のアナウンサー像は?

「NHKにいたころは『冷静沈着に、ニュースをいかに分かりやすく伝えるか』がアナウンサーだと思っていたのですが、テレQに入ってバラエティー番組もたくさんあって、MCなどの仕事もあるので、事実を伝えるだけではなく、現場の空気感を伝えるのも仕事なのだと感じています」

――より仕事の幅が広がったような?

「価値観が広がりました」

――大変になりましたね。

「全然できないんですけど(笑)、ありがたいな、楽しいなと」

(広報担当者)「すでに『~おとななテレビ』の仕切りなどもやっていて、(中嶋アナに向かって)全編じゃなかったよね?」

「ブイカン(VTRの間という意味)もやりました」

(広報担当者)「ブイカンもやったんだっけ? すごいね」

「いや、全然できませんでした(笑)」

――番組全体を進行していくのは大変ですもんね。

「むちゃくちゃ難しくて。タレントさんたちも面白くしようと、わちゃわちゃ、がやがや、あるんで、『どこまで見て、どこまで介入していいのか』…難しかったです」

――自身がやってみたい番組は?

「報道でもバラエティーでもナレーションでも、いろんなことに挑戦させていただいたらうれしいですね。まだ基礎がグラグラなので…」

(広報担当者)「うちはアナウンサーが顔出しでバラエティー番組に出演する機会って、これまでそんなに多くはなく、今後は中嶋さんに開拓してもらうことになるかも」

「えっ(苦笑)。そうですか」

(広報担当者)「今は櫻井くんが、よく出ている方で。ぜひ、その後に続いてもらえれば」

――アナウンス部では一番お若いようなので、体を張ったロケとも多くなりそうですね。

「はは(笑)。なんでもやります」

――子どもの頃、好きだったテレビ番組は?

「『めちゃイケ(めちゃ×2イケてるッ!)』(フジテレビ系/1996~2018年)とか、お笑い番組をよく見ていました」

――バラエティーがお好きだったんですね? 好きなお笑いタレントさんは?

「最近は完全に四千頭身さん。むちゃくちゃ好きです」

――系列以外で最近よく見ているテレビ番組は?

「『水曜日のダウンタウン』(TBS系)とか『72時間(ドキュメント72時間)』(NHK総合)とか『チコちゃんに叱られる!』(NHK総合)とか。全然ジャンル、ばらばらですね(笑)」

――系列局の番組では?

「『YOUは何しに日本へ?』(テレビ東京系)がすごく好きです。あと、最近よく再放送で流れていた大食い番組も」

――やはりバラエティーがお好きなようですね?

「バラエティーを見るのが好きだったので、憧れはあるかも。でも、見ると出るでは大違いでした。ただ、見る目は変わりましたね。タレントさんのすごさとか」

――最近、興味があることは?

「天気コーナーを担当することもあるので、気象に関する関心は高くなりましたね」

――7月4日放送の「~おとななテレビ」では初ロケですね?

「はい。テークアウトで食べておいしかったお薦めの店を紹介します。たくさん食べさせていただきました」

――食べるロケなどは体調管理とか大変そうですね?

「体調管理? えーと、どうでしょう。とてもおいしくいただきましたし。食べること自体が大好きなので大丈夫です。全然苦じゃなかったです」

――今後の目標は?

「地元に戻ってきたので、福岡のために、自分から発信できるアナウンサーになれるよう頑張りたいなと。宮崎へ行く時、何もないと言われたんですが、すごくたくさんの魅力があったんですね。だから、福岡に住んでいた時には『人を観光に連れて行く所、あんまりないじゃん』と思っていたんですが、見方を変えればまだまだ魅力的なところってたくさんあると思うんです。そんな部分を見つけて発信していきたいですね」

――どうもありがとうございました。

名前に因んだスカイブルーのトップスのように爽やかで、笑顔が愛らしい中嶋アナ。会ってみると人当たりがとても柔らかく、ついついいろんな話をしたくなる女性だった。それでいて言葉の端々にユニークな個性も感じる。たとえば「どんどん巻き込まれていきたいな」「まだ基礎がグラグラなので」という表現など、初々しさと自虐さと粗っぽさがいいあんばいで、思わずにやりとしてしまった。さらに、名門校出身ならではの知的さもあり、狩猟免許を持って、野球好きで、お笑い好きで…と引き出しもいろいろ。何より本人が意欲的なだけに、今後の活躍の“幅”が気になる女性アナウンサーだ。

そんな中嶋アナがテレQでの初ロケに挑戦した模様は7月4日の「土曜の夜は!おとななテレビ」でオンエア。番組開始7年半で初めてパパイヤ鈴木不在の「踊る!まいう~漫遊記」コーナーの特別編として、リポーター陣が“とっておきの店”を紹介する。藤本一精、コンバット満、そよかぜましお、とんこっちゃん・ふじ子と共に、5人それぞれが一押しの店からリポートする。

© 株式会社東京ニュース通信社