温泉や自然ゆったりと グランピングエリア併設した宿泊施設オープン 豊岡・出石

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「温楽ノ森」の全景=豊岡市出石町福住

 昨秋から休館している兵庫県豊岡市出石町福住の出石温泉館「乙女の湯」が3日、バーベキューなどを楽しめるグランピングエリアを併設した大規模な宿泊施設「温楽ノ森(おんがくのもり)」としてオープンする。新型コロナウイルス感染拡大でオープン時期が3カ月遅れたが、運営するベンチャー企業「キリンジ」の天川洋介社長(39)は「密集を避けながら自然の中で、家族連れなどに気軽に楽しんでもらいたい」と話している。(石川 翠)

 乙女の湯は、指定管理者が撤退したことで昨年9月から休館。新たな担い手を探そうと市が公募し、大阪市の宿泊施設運営会社「キリンジ」に譲渡することが決まった。

 全体の敷地は約8600平方メートル。全体の名称は、温泉を楽しみ、子育て中の保護者にリラックスしてもらおうという意味を込めて「温楽ノ森」とし、温泉施設は「乙女の湯」の名前を残した。改修費など事業費は約8千万円。

 温泉は改装するとともに、ストーブにまきをくべてサウナ体験ができるテント式のサウナ(有料)を露天風呂に設置。感染症拡大防止策として当面、地域住民が多い日帰り入浴客は午前10時半~午後6時半、宿泊客は午前8~10時と午後7~10時と利用時間を分ける。また、日帰りについては60歳以上の利用を控えてもらっている。入浴料500円(未就学児無料)。

 グランピングエリアは、温泉に隣接する土地を市から有償で借りて整地。常設テント25基を設置し、今後さらに10基追加する予定という。各テント内にはダブルベッドが2台置かれ、簡易ベッド1台も追加可能。テント前ではバーベキューができる。

 天川社長は「出石地域の滞在時間は平均2時間程度といわれているが、日中だけでなく夜も楽しめ、地域の活性化にもつながれば」と期待を込めている。

 素泊まり1棟2万円(閑散期)から。降雪時期の1、2月は休業。宿泊予約はホームページから。