新型コロナウイルスの影響が長引く中、感染予防や体調管理に役立ててもらおうと、鎌倉市は3日から、市役所本庁舎に人工知能(AI)による体温検知システムを試行導入する。正面玄関に7日まで2台を設置し、本格導入を検討する。
サーモグラフィーカメラの前に立つと、AIが体温を0.1秒で検知し、端末の画面上に体温が表示される。37.5度以上の場合はアラーム音で通知する。市がソフトバンクと昨年結んだ包括協定の一環で、同社が1年間、システムを市に貸与するという。
市によると、同様のシステム導入は海老名市に次いで県内自治体で2例目。松尾崇市長は「検知がとても早く、多くの人に実践してもらいやすい。今後は市内の不特定多数が集まる施設入り口に置いて有効活用したい」と話した。