ブルージェイズが夏季キャンプを本拠地トロントで開催へ

ブルージェイズは日本時間7月3日、カナダ政府から本拠地ロジャース・センターで夏季キャンプを開催する許可を得た。夏季キャンプをキャンプ施設があるフロリダ州ダニーデンで開催する可能性も取り沙汰されていただけに、2020年シーズンの本拠地開催に向けて大きな一歩となった。

今回ブルージェイズが得た許可には、日本時間7月24日に開幕を迎える予定のレギュラーシーズン(60試合制)は含まれていない。ブルージェイズはカナダ政府のほか、オンタリオ州、トロント市、公衆衛生局と連携を取り、ようやく本拠地での夏季キャンプにこぎつけた形だ。

ブルージェイズは夏季キャンプの開催地をトロントとダニーデンの2ヶ所に絞り込んでいたが、あくまでも第1希望は本拠地ロジャース・センターだった。アメリカとカナダのあいだでは、不要不急の往来が制限されており、それがブルージェイズにとっての障害となっていたが、オンタリオ州(人口およそ1500万人)で新型コロナウイルスの新規感染者が3日連続で200人を下回ったことが夏季キャンプの本拠地開催を後押ししたようだ。

夏季キャンプの期間中、ブルージェイズの選手やスタッフは移動を制限され、ロジャース・センターに隣接するホテルの指定されたエリアで生活することになるという。ホテルからは球場へ直接アクセスでき、1991~95年にブルージェイズでプレーしたロベルト・アロマーがこのホテルで暮らしていたことは有名だ。

レギュラーシーズンの本拠地開催については不透明な状況が続いており、ダニーデンのTDボールパークを臨時の本拠地とする可能性も残されている。シーズン中はブルージェイズの選手のみならず、相手チームの選手も国境を越えなければならず、また、それが頻繁に行われるため、夏季キャンプとは全く別の状況となる。マーク・シャパイロ球団社長は今後1週間から10日間のうちに、より明確な情報が得られることを望んでおり、今後の動向が注目される。

© MLB Advanced Media, LP.