現代サッカー界で最も成功した監督のひとりであるジョセ・モウリーニョ。本人は否定しているものの、トッテナムMFタングイ・エンドンベレとの関係がかなり悪化しているとも噂されている。
ここでは、『talkSPORT』による「モウリーニョと衝突した大物選手たち」を見てみよう。
ケヴィン・デブライネ(チェルシー時代)
チェルシーファンたちはモウリーニョが彼をヴォルフスブルクに完全移籍させてしまった日のことを今でも悔やんでいる。
デブライネはチェルシーで3試合にしかリーグ戦に出られず、余剰戦力と見なされ放出された。
移籍後、両者は互いを揶揄。モウリーニョは練習での態度を叱責したが、デブライネはそれを断固否定した。また、チェルシー在籍時にモウリーニョと話したのは2回だけだったとも述べている。
彼を退団させてしまったのは、チェルシーの10年間における最大のミスのひとつであるのは間違いない。
リカルド・クアレズマ(インテル時代)
2008年にインテルにやってきたモウリーニョ。最も才能ある若手のひとりと期待されていたクアレズマをより高いレベルに引き上げることが期待されていた。
だが、クアレズマの態度の悪さによって、モウリーニョは不満を抱き、2人の個性は衝突。
指揮官は教え子に変わることと戦術的に規律をもつことを求めた。だが、彼はそれに従わず、余剰戦力になるとチェルシーにローン放出された。
後年、クアレズマはインテル移籍を「最大の後悔」と明かしている。
イケル・カシージャス(レアル・マドリー時代)
レアルとスペインで多くの人に愛された“聖イケル”。無数の栄誉を勝ちとったレアルのレジェンドは2010年のワールドカップ優勝でも重要な役割を果たした。
そんなカシージャスとモウリーニョは当初良好な関係性だったがすぐに悪化。レアルとバルセロナとの関係性が最悪化している時期に、バルサ選手と仲良くしたことで指揮官から疎まれたとも噂されている。
ペペ(レアル・マドリー時代)
レアルでの3年間で数選手と衝突したモウリーニョ。カシージャスの扱い方にめぐって、ペペとの関係も悪化した。
ぺぺは指揮官の行為を「不適切」を断罪。一方、モウリーニョはそれを大きな裏切りだと見なした。
モウリーニョがラファエル・ヴァランと対比としてペペへの攻撃を始めると、2人の確執はより激化。
指揮官は「ペペの問題には名前がある。ラファエル・ヴァランだ。レアルの未来はヴァランとセルヒオ・ラモスにあると信じていない人間はほぼいないだろう」などと言い放った。
ルーク・ショウ(マンチェスター・ユナイテッド時代)
モウリーニョはユナイテッド在籍中にショウのフィットネスと体型をしつこく非難した。
彼がモウリーニョによって売却されるのは決定事項のように思えた。だが、その後地位を取り戻して、今ではスールシャール監督のもとで輝きを放っている。
アントニ・マルシャル(マンチェスター・ユナイテッド時代)
何らかの理由でモウリーニョとマルシャルは全く意見が噛みあわなかった。
アレクシス・サンチェスを好んだモウリーニョとマルシャルの緊張状態は2018年夏になるとさらに高まった。マルシャルはプレシーズンに戻ることによりも、子供が生まれたパートナーに付き添うことを選択。
モウリーニョは「彼は子供を授かった。生まれた赤ん坊は美しく元気いっぱいだ。なので、彼はここにいるべきなのにいない」と叱責。一方、マルシャルもSNSで「常に家族が第一」とやり返すなど関係性が改善することは一切なかった。
ポール・ポグバ(マンチェスター・ユナイテッド時代)
ポグバとの対立はモウリーニョがユナイテッドで失脚したことに大きく関係している。
ユナイテッドの指揮官に就任した際、モウリーニョは莫大な補強費を与えられ、このフランス代表MFの獲得に直行。多くの人間はこれでレッドデヴィルズの新たな成功が始まると信じていた。
だが、2人は互いに反目。モウリーニョは彼に対して多くの要求を続け、一方のポグバは指揮官の戦術に疑問を呈した。
両者が練習で険悪な雰囲気になる映像が拡散されると、その関係性は後戻りできないほど悪化。モウリーニョは解任される前にポグバをロッカールームのおける「ウイルス」だったと烙印を押した。