ブレーブス・アクーニャJr. 60試合で「20-20」達成なるか

ロナルド・アクーニャJr.(ブレーブス)は今年2月、キャンプ地に到着した際に同僚のオジー・アルビーズに対して「メジャー史上初の50本塁打&50盗塁を達成するのが目標だ」と語っていたという。今年は60試合制でのシーズン開催となったため、「50-50」の達成は絶望的だが、アクーニャJr.が「20-20」を達成する可能性は十分にありそうだ。

昨年のアクーニャJr.は41本塁打(自己最多)&37盗塁(リーグ最多)を記録し、シーズン終盤まで史上5人目となる「40-40」達成の可能性を残した。21歳以下での「30-30」達成は、マイク・トラウト(エンゼルス)に次ぐ史上2人目の快挙だった。

アクーニャJr.は昨年の前半戦を21本塁打&13盗塁で終え、この時点では「40-40」への挑戦が大きく取り上げられることはなかった。しかし、7月の最終16試合で12盗塁と一気にペースアップ。「40-40」達成が現実味を帯び始め、シーズン終盤まで大きな注目を浴びることになった。

昨年6月4日から8月10日にかけての60試合で、アクーニャJr.は21本塁打&21盗塁を記録。60試合のスパンで「20-20」を達成したのは、直近25年間では1998年のアレックス・ロドリゲス、2004年のカルロス・ベルトラン、2006年のアルフォンゾ・ソリアーノに次ぐ4人目の快挙だった。なお、ロドリゲスとソリアーノはそれぞれこの年に「40-40」を達成している。

つまり、アクーニャJr.は昨年すでに60試合のスパンで「20-20」を達成しており、60試合制で行われる2020年シーズンも「20-20」を達成する可能性は十分にあるわけだ。ただし、2018年はメジャーデビューからの60試合で12本塁打&7盗塁、昨年は開幕60試合で11本塁打&8盗塁にとどまっており、快挙達成のためには開幕ダッシュが必要不可欠となる。

ブレーブスで過去に「20-20」を複数回達成しているのは、ハンク・アーロン(6回)、アンドリュー・ジョーンズ(3回)、ロン・ガント(3回)、チッパー・ジョーンズ(2回)、デール・マーフィー(2回)の5人だけ。異例の60試合制で行われる2020年シーズンだが、アクーニャJr.がこの仲間入りを果たすことができるか注目したい。

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