#スポーツのチカラ 大分県高校総体直前特集 なぎなた

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 大分県高校総体なぎなた競技は男女個人戦、女子団体戦が行われるが、時間短縮のため出場学年、人数に制限があり、3年生主体の大会となる。

 注目は、福徳学院と大分西の一騎打ちとなる女子団体。合同練習を幾度も重ね、良きライバルとして切磋琢磨してきた両校。共に全国高校選抜大会への出場を決めていたが、新型コロナウイルス感染拡大による中止で涙を飲んだ。さらに全国高校総合体育大会(インターハイ)も中止となり本大会に懸ける思いは強い。どちらに軍配が上がるのか。熱戦が予想される。

 

 取材に訪れたのは、昨年度の全九州大会で団体戦準優勝、県高校総体で団体戦優勝など好成績を残した福徳学院。本来であれば全国高校選抜大会では団体戦とキャプテンの小野陽(3年)が個人戦に出場する予定だった。

  築城理恵監督は休校中もグループラインを使ったミーティングで話し合いを重ね、「試合が全てではない、3年間やってきたことを最後までやり通すことが何より大切だ」と伝えた。自粛中の生活についても「生活リズムを崩さない、勉強をする、家の手伝いをする、家族のサポートに感謝の心を持つ。技術面だけでなく、そういうものが根本にあって初めて結果が出る」と心のあり方の重要性を説いた。教えを実践し、自主練習にも真面目に取り組んだ選手たちは、休み明けも3カ月のブランクをほとんど感じさせなかったという。

 

休みのブランクなく練習に取り組む

 目標はもちろん優勝。全国への道が閉ざされていても3年生にとってはこれが集大成の場となる。築城監督は「うちのチームは高校からなぎなたを始めた選手がほとんどで、実力的にはまだまだ」と話すが、「つなぐ」をテーマに掲げる福徳学院の強さは、選手同士の固い絆、団結力にある。その絆によって実力以上の力を発揮することも多い。

 

 気持ちを切り替えたキャプテンの小野は「私たちのチームは人数が少ない分、大分西に比べると厳しい面もある。でも昨年は勝てたし勝機はある。みんなをしっかりまとめ、連覇を目指したい」とまっすぐに前を見据え、決意を語った。

 

 大分西との合同練習もようやく再開し、選手たちは「親しい友人に久しぶりに会えたような感じでうれしかった」と笑顔を見せる。手の内を知り尽くしている両校だが、勝っても、負けても悔いが残らぬよう、3年間培った全てをぶつけ合うつもりだ。

 

県総体連覇を目指す福徳学院

(甲斐理恵)