価格が高騰している金の特徴と売買する方法

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金価格の推移

東京証券取引所の金(標準取引)相場表によると、2011年頃から1グラム4000円~5000円で取引されてきた金が、2019年夏頃から上昇し、1グラム5000円を超えるようになってきました。その後も価格は上昇を続け、2020年4月には6513円をつけ、40年ぶりの最高値となりました。

100グラムの金のインゴット(金の延べ棒)を買うと仮定すると、10年前は1グラム約4000円、つまり約40万円で100グラムを買うことができましたが、2020年4月に1グラム約6000円で100グラム購入するとしたら約60万円必要となります。

もし10年前に100グラムの金を約40万円で買い、10年間保有して約60万円で売ったとすると、10年の間、約5%の金利で運用できたことになります。10年前の普通預金の金利は平均で0.02%です(2019年は平均で0.001%)。

10年前に40万円を普通預金に0.02%の金利で預けたと仮定すると、10年間で約40万800円です。この計算には税金は考慮していませんが、いかに金が高騰しているか、その差を感じることができるでしょう。

金の特徴

現物資産であることが金の最大の特徴です。金は日々価格が変動しますが、保有していても金利や利息が付きません。普通預金でも0.001%(2019年平均)の利息が付きますが、金の利息は0%です。

それは、100グラムの金を購入したら、10年後も20年後も金は100グラムであり、増量や減量することはないからです。しかし、株式や債券などと異なり、金は金そのものに価値があり、安全資産といわれてきました。

そして、金は売買するときに手数料がかかったり、売値より買値が高くなっていたりするため、現物の金を買ってすぐに同じ量の現物の金を売っても儲かりません。

現物の金を買って儲けるには、購入した価格より売却する価格が高くなるのを待つことになります。金の価格が日々変動することを頭に入れておきましょう。

金を買ってみる

金を買いたいと思ったら、金の延べ棒など現物の金を購入する方法もありますが、純金積立や投資信託、先物取引などもあります。これらは現物の金を保有するのではなく、金を売買して利益を得る投資方法です。証券会社などで売買ができます。

また、手元に金を保有することを目的として、金の指輪やネックレスなどアクセサリーとして保有したい方もいます。

アクセサリーの場合は、ジュエリーショップなど、貴金属の売買を扱っているお店で購入することになります。なお、金をアクセサリーにするには、基本的にデザイン料や加工料などが必要になります。

保有している金を売る

金の価格が高騰しているので、既に持っている金のアクセサリーなどを売却して現金化したい方もいるでしょう。売却時に注意したいのが、信頼できるお店で、納得できる価格で売却することです。

貴金属売買を専門に行う会社以外にも、電話一本で買い取りに自宅まで来てくれる会社もあります。

売却すると決めていた貴金属を納得のいく価格で売却する場合は問題がありませんが、「他のアクセサリーや金貨も見せて欲しい」「これもあれもぜひ売ってほしい」と、売りたくなかった貴金属をその場で売却し、後悔することもあります。

訪問買取や出張買取の場合は、クーリングオフが適用できますので、売らなければよかったと思ったときは、8日以内にクーリングオフを書面で通知しましょう。

金の特徴を知り、購入する目的が投資なのか保有なのかを明確にしておき、どこで売買するかも考えてから、金の売買にチャレンジしてみましょう。

執筆者:杉浦詔子
ファイナンシャルプランナー/産業カウンセラー/キャリアコンサルタント