ジェットスター・ジャパン、就航8周年 お盆には計画通り運航、金融機関から資金調達へ

ジェットスター・ジャパンは、きょう7月3日に就航から8周年を迎えた。

当初はエアバスA320型機3機体制からスタートし、現在は25機体制にまで拡大した。新型コロナウイルスの影響で大々的なイベントは実施せず、東京/成田を正午に出発するGK109便の、横断幕による見送りのみ行った。

メディアブリーフィングで片岡優代表取締役社長は、「現在まで大きな事故もなく無事に8周年を迎え、25機体制に成長できたのも、これまで利用いただいたお客様、関係各所の皆様方のご支援、私どもスタッフの頑張りもあった。皆さんに改めてお礼を申し上げたい。」と述べた。

新型コロナウイルスの影響は、国内線は3月まで持ちこたえたものの、4月以降は徐々に影響が発生し、5月から6月が底だったという。6月19日の緊急事態宣言解除以降、徐々に予約が増加してきたことから、運航便数を増やしている。8月には計画比8割近い便数に回復する見通し。お盆の8月7日〜17日にはほぼ計画通りの便数となる見通し。ジェットスター・ジャパン全体では、国内線が9割、国際線が1割という比率であることから、各国の渡航制限による影響は限られるとしている。

従業員の一時帰休は5月と6月には50%程度実施していたものの、7月には30%、8月に向けて徐々に減っていく予定だという。テレワークも実施しており、オフィスには3分の1以下しか出勤していないという。解雇を行う計画はなく、財務状況を安定化させるため、銀行と融資の交渉中。調達規模は明らかにしなかった。

国内の航空会社として初となる、マスクの着用義務化や検温、ソーシャルディスタンスの確保、一部の機内販売を制限するなど、感染対策を行っているものの、「搭乗率が増えると、ソーシャルディスタンスの確保は難しい」(片岡社長)としている。6月に行った調査では、回答者の87%が「マスクの着用や検温の対策があれば利用したい」と回答したといい、影響は限定的であるとした。

当初は7月にも導入を予定していたエアバスA321LR型機は、新型コロナウイルスの状況が落ち着くまで、導入の延期を要請しているという。

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