熊本城マラソン中止 コロナ対策困難「安全・安心を最優先」

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今年の熊本城マラソン。実行委は新型コロナウイルス感染症対策の徹底が難しいと判断し、来年2月の大会中止を決めた=2月16日、熊本市中央区(後藤仁孝)

 熊本城マラソン実行委員会(熊本市、熊本陸上競技協会、熊本日日新聞社で構成)は3日、2021年2月に同市で開催予定だった第10回大会を中止すると発表した。新型コロナウイルスの感染状況が見通せない中、ランナーやボランティアらの安全確保が難しいと判断した。12年に始まった大会の中止は初めて。

 毎年1万人を超える市民ランナーやエリートランナーが出場し、単一競技としては県内最大規模のスポーツイベント。三つの部門の一つで、1957年から続いてきた金栗記念熊日30キロロードレースも初の中止となる。

 大会には例年、ボランティアや医療関係者ら6千人以上のスタッフが運営に参加し、約25万人が沿道から声援を送る。実行委の藤田裕一郎事務局長は「新型コロナの第2波、第3波も懸念される中、マラソンに関わる全ての人の安全・安心を最優先に考えた」と説明。規模の縮小も検討したが、財源となるエントリー収入が減少するほか、企業協賛金の確保も困難が予想されることから断念したという。

 実行委会長の大西一史市長は「大変残念に思う。(次回開催となる)来年度は第10回の節目になるので、これまで以上に多くの人に楽しんでもらえるよう準備を進める」とのコメントを出した。

 熊本城マラソンは熊本市の政令指定都市移行を記念してスタート。今年2月の第9回大会は、歴史めぐりフルマラソンに1万2531人、復興チャレンジファンラン(約3キロ)に1481人、熊日30キロに98人が出場した。(久保田尚之)