他人にうつさない努力を 長崎大学病院感染制御教育センター長 泉川氏が呼び掛け

 東京都の新型コロナウイルスの新規感染者が100人を超えたことを受け、長崎大学病院感染制御教育センター長の泉川公一教授は3日、報道陣の取材に応じ、改めて感染予防策の徹底と他人にうつさない努力を呼び掛けた。
 東京都の新規感染者は2日に107人、3日は124人で2日連続100人を超えた。泉川氏は「この感染症は人が動けば広がる。緊急事態宣言が解除され時間がたったが、『もう大丈夫だ』という社会の空気を感じる」と指摘。「油断せずに3密を避け、マスクを着け、手洗いなど新しい生活様式を生活に反映させてほしい」と求めた。
 若者の感染者増については「リスクのある高齢者や病気のある人にうつすのが問題。うつさない努力が絶対必要だ」と述べた。
 この数日、感染者が出ている福岡県への訪問については「個人的には今は避けた方がいいと思う。用事があって行く場合は3密を避け、マスクを着け、時間を短く、人数を少なくし、手洗いを心掛けるとリスクは減る」と助言した。
 今後、東京各地で感染経路不明者が増えた場合は「かなり話は変わってくる」とし、東京訪問自粛の警告が検討される可能性にも言及した。

 


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