県内初「女性機動分団」発足 佐世保市消防団 災害弱者へ細やかな対応

女性機動分団の発足式で決意表明する豊里分団長=佐世保市消防局

 佐世保市消防団に、女性団員でつくる分団「女性機動分団」が発足した。子どもや高齢者など災害弱者へのきめ細やかな対応に当たるのが目的。市によると、女性のみの分団創設は県内で初めて。
 市消防団には女性団員計48人が所属。このうち団本部で活動の後方支援を担っていた19~63歳の39人が、本部付けの「機動分団」として独立した。特定の管轄区域を持たず、市内全域で火災予防や防災支援などの活動に取り組む。団員は定期的に研修会を開き、活動内容を決めたり、防災の知識を深めたりする。
 2日に開かれた発足式で赤木行秀団長が、豊里美智子分団長に分団旗を授与。朝長則男市長が「市民の生命財産を守るため尽力してもらいたい」と激励した。豊里分団長は「女性ならではのアイデアで消防団を活性化させたい」と決意表明した。

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