インディアンスが球団名の変更を検討か 声明文を発表

インディアンスは日本時間7月4日、声明文のなかで球団名の変更を検討していることを明らかにした。現在のアメリカを取り巻く社会不安のなかで、組織としての改善の必要性を感じ、組織内での議論が継続されているという。インディアンスは2018年シーズンをもって、インディアンの男性を模した「ワフー酋長」のロゴを使用することを取りやめていた。

インディアンスは声明文のなかで「我々は、地域社会にポジティブな影響を与えることを約束し、社会の正義と平等を推進する責任を負っています。我々の組織は、球団名が地域社会とつながる最もわかりやすい方法であることを十分に認識しています」と述べ、球団名が社会へ与える影響の大きさを認識していることを明言した。

そして、「我々は、これらの問題について組織内で継続的に議論を行ってきました。我々の地域社会や国における最近の社会不安は、社会の正義の問題について、組織として改善し続ける必要があることを強調しているに過ぎません。このことを念頭に置き、我々は、地域社会や適切なステークホルダーと協力しながら、球団名について最善の道筋を見定めていきたいと考えています」と今後の方針について明らかにした。

さらに、「球界のフォーカスが前例のない形で行われる2020年シーズンの興奮へと移っていくなか、我々は、自分たちが地域社会においてユニークな立ち位置にいることを認識し、我々の街と、我々の球団を支えてくれるすべての人々を最大限団結させ、鼓舞するできるように、周りの声に耳を傾け、学び、行動していくことをお約束します」と述べ、声明文を締めくくった。

インディアンスは、当時のスター選手、ナップ・ラジョイにちなんで1903年から1914年までナップスという球団名で呼ばれていた。ラジョイの退団により、1915年に球団名をインディアンスに変更して現在に至るが、アメリカの社会の動きのなかで、1世紀以上の歴史を誇る球団名が変更される日がやってくるかもしれない。

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