<新型コロナ>海水浴場中止でも観光客の集中懸念 警備員や市職員の見回り実施へ 千葉の海岸

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安全祈願祭で神事を行う神主=3日、山武市

 千葉県山武市の本須賀海岸で3日、無事故とコロナの退散のための安全祈願祭が行われた。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で海水浴場開設は中止となったものの、一定の観光客が集まることが見込まれるため、例年この時期にある海開き式と同様に神事を行う異例の対応をした。

 各地で海水浴場設置が見送られる中、同市もライフセーバーの確保が困難として開設を断念。海岸の安全監視要員がいなくなる一方で、海水浴客やサーファーらが集まることが予想され、事故の危険性が増す恐れがあることから、例年海開き式を主催してきた同市観光協会(小山和典会長)が安全祈願祭を企画した。

 祈願祭には同会や同市の幹部ら市内の関係者のみ約20人が参加。砂浜に設けた祭壇の前で玉串奉納など一連の神事が行われた。

 同海岸は今夏、ライフセーバーの代わりに7月の4連休と8月1~23日、市が用意した警備員を平日6人、休日7人ずつ配置するほか、市職員が巡回。市職員は開設を見送った同市内の他の海水浴場も見回る。

 また、同海岸のみ開設する駐車場のスタッフがチラシなどで水難事故や3密防止への注意を喚起。県も警備員の派遣を検討しているという。

 式典で小山会長は、同海岸が県内で唯一の海水浴場の国際環境認証「ブルーフラッグ」を昨年に続き今年も取得したことに触れ「近隣にはないきれいな海岸で多くの海水浴客が集まるはずだったのに残念」とあいさつ。松下浩明市長は「夏の海の安全確保へ周辺自治体と連携し事故がないようにしたい」と話した。

 同市では例年、同海岸を含む6海水浴場を設置。昨年は悪天候のため約6万9千人の来場にとどまったが、例年は9万5、6千人が集まるという。今夏は7月11日~8月30日に海水浴場を開く予定だった。ブルーフラッグは同海岸のみで、市が関連イベントを企画するなどして観光の目玉となるはずだった。