NBCアナ「朗読キャラバン」長崎・橘中で 生徒ら平和の尊さ考える 

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故永井隆博士の著書を朗読する大倉アナウンサー=長崎市立橘中

 文学作品の朗読を通して平和の尊さを伝えるNBC長崎放送の「平和文学朗読キャラバン」が2日、長崎市かき道4丁目の市立橘中(中田富士男校長、488人)であり、2年生170人がプロの朗読を収めたDVDに静かに耳を傾けた。
 キャラバンは被爆60年の2005年に開始。同社アナウンサーが被爆者の体験や平和をテーマにした作品を朗読し、昨年までに長崎、佐賀両県115団体、1万6827人が聴講した。
 今年は新型コロナウイルス感染拡大を防ぐため、スタイルを変更。大倉聡さんらアナウンサー7人が、ピアノの旋律に乗せて平和文学を朗読する映像と音声を収録したDVDを作成。小学生用と中学生用の2種類を視聴覚教材として学校などに貸与し、40団体、約6500人が視聴する。
 橘中では、市立桜馬場中の卒業生が故吉田勝二さんの体験を聞き取って作った絵本「私たちが伝える被爆体験」と故永井隆博士の「この子を残して」の朗読を、2年生が各学級で視聴し感想を書き留めた。山田晴仁さん(13)は「(吉田さんが)他の人の目に負けることなく、戦争のつらさを学校などで伝えている姿に感動した」と語った。