地域おこし協力隊 中尾さんに委嘱状 島原市

古川市長から委嘱状を受け取る中尾さん(右)=島原市役所

 島原市は1日、新たに地域おこし協力隊員になった中尾祐成さん(25)に委嘱状を交付した。任期は来年3月31日まで。最長3年まで延長できる。同市の地域おこし協力隊員は11人目で現在4人が活動している。
 佐世保市出身の中尾さんは長崎大経済学部で世界文化遺産「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」と地域経済について研究。島原半島の史跡を訪ね、ふるさと納税や宿泊税の活用による地域活性化などを考察した。
 卒業後は西部ガスエネルギー(福岡県)で3年間、営業職として展示会運営などに携わった。島原市では社会教育課に所属。県指定史跡「島原城跡」や旧島原藩薬園跡などを絡めたイベント開催を通し、文化財が身近にある島原の暮らしの発信などに取り組む。
 委嘱状を手渡した古川隆三郎市長は「島原の魅力をいろんな人に知ってもらうための展開をイメージしながら取り組んでほしい」と激励。中尾さんは「会員制交流サイト(SNS)なども活用して発信する」と抱負を述べた。

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