熊本豪雨15人心肺停止、9人不明 球磨川氾濫、特養ホームが水没

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豪雨の影響で球磨川が氾濫し、水に漬かった熊本県人吉市の市街地=7月4日午前11時48分(共同通信社ヘリから)

 熊本県南部を襲った豪雨で、県は7月4日、土砂崩れなどで計15人が心肺停止になったと明らかにした。9人が行方不明で、1人が重体。警察や消防、陸上自衛隊が救助活動を本格化させた地域がある一方で、複数の自治体で住民が孤立。山間部を中心に救助が届かない地域が出ており、さらに被害規模が拡大する可能性がある。

 熊本県によると、球磨村渡の水没した特別養護老人ホーム「千寿園」で14人、津奈木町で1人が心肺停止で見つかった。不明者は芦北町で6人、津奈木町で2人、人吉市で1人。県は当初、津奈木町で2人が心肺停止で見つかったと発表したが、1人に訂正した。芦北町ではほか、1人が重体になっている。

 球磨川は上流から下流にわたって氾濫し、道路が寸断されたり広範囲で冠水したりした。内陸部の相良村と五木村で多くの地区が孤立したほか、八代市や人吉市などでも住民が孤立。陸自などがヘリコプターで救助に当たった。

 県内17市町村で避難所が109カ所開かれ、少なくとも431世帯、871人が身を寄せた。

 気象庁は4日未明、熊本県と鹿児島県(奄美を除く)の自治体で初めてとなる大雨特別警報を発表。両県の計11市町村が避難指示を出した。