週末婚、別居婚だけでなく“友情婚”も ずっと一緒じゃない結婚のかたち

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新型コロナウイルス感染拡大防止のため、STAY HOMEが続いた時期を経験し、人々の恋愛や結婚に対する意識に大きな変化が起きているよう。離れて暮らすからこそ仲良くなれたり、恋愛感情ではない結びつきだったり…。スタンダードと思われてきた結婚とは違う形で、幸せを育むカップルが増えています。

365日ずっと一緒じゃない形もある 「結婚のスタイル」が変化中。

週末婚&別居婚

距離があるからこそ、お互いに本質的なところで向かい合える。

別々に居を構え、お互いの家を行き来するというスタイルで、夫婦生活を送る人たちが増加中と男女関係専門ライターの亀山早苗さんは話します。「晩婚化が進み、10年以上一人暮らしをしてきた人たちにとっては、“完全に一人になる時間がない”同居生活を息苦しいと感じる人も。同居すれば、相手の悪いところも見ることに。お互いの些細な生活習慣の違いにイライラするより、思い切って別居し、日常は自分のルール、相手の家に行ったときには相手のルールで暮らすほうが精神的に心地が良いと言う方が多いです。物理的に距離があることで、相手を気にかける気持ちが大きくなるのか、私が知る限り、同居している夫婦よりも関係が密な印象があります。2軒分の生活費がかかるのはデメリットですが、精神の自由と経済的な負担を天秤にかけ、共働きの場合は、前者を選択することもできる。今の30代は、危機管理という意味も含め、必要以上に互いに寄りかかり合いたくない、という気持ちもあるようです。心の自由があるほうが、互いを尊重し、大切に思う気持ちを育めるのかもしれません。ネット環境が整い、離れていても顔を見て話ができる今の世の中、このスタイルで結婚生活を送る人は、どんどん増える気がします」

友情婚

恋愛感情はゼロ。でも人間的な尊敬と愛情で結びつく夫婦の形

一方、恋愛的な気持ちもセックスもなしという関係での結婚=友情結婚にも、注目が集まっている。友情結婚相談所「カラーズ」代表の中村光沙さんによると、「異性との性的なことが苦手であったり、恋愛に興味が持てない人たちも世の中には存在します。また、同性愛の方々にも、恋愛や性的指向は同性だけれども、結婚となると相手は異性…と考える人もいる。ただ多くの方に共通するのは、“生涯を共にするパートナーが欲しい、子供や家族が欲しい”という思い。これって、性別や性的指向に関係なく、多くの人が抱く気持ちなんですよね。私が6年前に起業したのが、そんな男女を結びつける結婚相談所です。成婚しカップルになった方々は、友情より1段上の、家族愛や人間愛的なところで思い合っている場合もあれば、夫婦という会社を営むビジネスパートナーと捉えている方もいる。共通するのは、恋愛感情がない分、嫉妬のようなネガティブな思いが生まれにくく、結果、信頼感がとても強い印象があります。結婚は、たとえそれが恋愛感情でなくても、相手を好きだと思う気持ちがあればうまくいくと思います。“一緒にいてラク”という言葉は、恋愛結婚をした人たちよりも、多く聞かれる気もしますね」かめやま・さなえ 男女関係専門ライター、All Aboutガイド。夫婦間、パートナーシップに関する記事を数多く手掛ける。なかむら・ありさ 友情結婚相談所「カラーズ」代表。海外生活と外資系企業を経て’15年に開所。1500人以上の相談を受けてきた。※『anan』2020年7月8日号より。イラスト・黒猫まな子 (by anan編集部)