打球直撃の田中が退院 「早くまた、マウンドに上がれるように」

田中将大(ヤンキース)は日本時間7月5日、本拠地ヤンキー・スタジアムでの夏季キャンプの練習中にジャンカルロ・スタントンの打球が頭部を直撃。ニューヨークの病院でCTスキャンを受けた結果、異状はなく、ヤンキースは田中がすでに退院したことを発表している。アーロン・ブーン監督によると、田中は今後、脳震盪プロトコルに従って復帰への準備を進めることになるようだ。

シミュレーテッド・ゲーム(実戦形式での打撃練習)に登板し、複数の打者と対戦した田中は、ピッチャー返しを防ぐネットを使用していなかった。田中は打球が頭部の右側を直撃してマウンドに倒れ、打球を放ったスタントンは打席で頭を抱えてうずくまった。球場内が騒然とする、衝撃的なシーンだった。

同僚左腕のジョーダン・モンゴメリーは「恐ろしい出来事だった。今はただ、彼の無事を祈っている」とコメント。田中はトレーナー2人の助けを借りながら自力で歩いてマウンドを降り、病院へ向かった。検査の結果、大事には至らなかったようだ。

田中はTwitterで「ご心配をおかけしております。患部に痛みはありますが、それ以外は元気です」と状況を報告。「出来るだけ早くまた、マウンドに上がれるように頑張っていきたいと思います」と日本語で記し、英語で投稿したツイートでは「励ましの言葉をありがとう!」と感謝を述べた。

ヤンキースとの7年1億5500万ドルの契約が最終年を迎え、今シーズン終了後にフリーエージェントとなる予定の田中。大事な1年を控えるなかで、まずは出来るだけ早くまた、グラウンドで元気な姿を見られることを祈りたい。

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