釣り人大興奮「頭が硬くてザラザラ」 ひょっこりジンベエ、船に接近 沖縄の離島沖

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船に近づくジンベエザメ=6月27日、西表島沖

 【西表島=竹富】ツアーガイドの前大敏夫さん(58)=西表島上原=が6月27日、上原港から約20分の沖合で小型船に乗って釣りをしていたところ、突然、雄のジンベエザメが水中から姿を見せた。当初は背ビレの様子から別のサメに見えたというが、近づいて来るにつれて模様と形からジンベエザメだと分かったという。前大さんは「5~6メートルくらいの大きさだった。興奮した」と話した。

 ジンベエザメも興味を示したのか、オレンジ色のシーアンカーの周りを行ったり来たり。だがシーアンカーの傘に大きな頭を突っ込んで潜られると、船が沈んでしまう。「そう思ったら冷や汗が出た」と前大さん。ジンベエザメはその後も何度も船の真下をくぐったり船の近くをしばらく回遊、まるで子どもが遊んでいるようだったという。

 前大さんは「20年間、島周辺で船釣りをしてきた。マンタやハンマーヘッドシャーク、イルカなどが近づいてきたことはあったが、ジンベエザメが来たのは初めて」と驚き「船の真横に来た時に初めて触った。頭が硬くてザラザラしていた。飛び込んで一緒に泳げばよかった」と興奮気味。

 一緒に釣りを楽しんでいた小田口莉沙さん(28)=埼玉県=は、小型のビデオカメラを水中に入れ動画を撮影。「まさか自然のジンベエザメが見られるとは」と喜んだ。

 ジンベエザメは大漁の吉兆ともいわれ、この日は大物が次々釣れたという。(前大歩通信員)

海を泳ぐジンベエザメ。左上に船の一部とシーアンカーのパラシュートが写っている(小田口莉沙さん撮影)