長崎県ボウリング選手権 男子・福満、女子・松尾 個人総合初V

初の男子個人総合優勝を果たした福満(SUN)=パラダイスボウル(写真左)、女子個人総合で初優勝した松尾(マリン)=パラダイスボウル(写真右)

 ボウリングの第56回県選手権は6月28日、佐世保市のパラダイスボウルで行われ、個人総合(12ゲーム)の男子は福満亮(SUN)が2845点、女子は松尾妃奈(マリン)が2525点で、ともに初優勝を飾った。
 佐世保市の複合リゾートホテル「ザ・パラダイスガーデンサセボ」の施設として、昨年12月にオープンした「パラダイスボウル」で開かれた初の公式戦。男女計130人が参加した。
 男女混合で個人戦、2人チーム戦、4人チーム戦(各1人3ゲーム)を実施。3種目の個人総得点の男子上位24、女子上位12人が決勝(3ゲーム)に進み、それぞれ個人総合優勝を決めた。
 個人戦は山下知且(あじさい)が743点、2人チーム戦は諫早が1452点、4人チーム戦はマリンが2847点でそれぞれ制した。

◎「注目選手」の自覚胸に 国体PRポスター起用の福満
 激戦の男子個人総合を制したのは全日本ユースナショナルチームで西海学園高2年生の福満(SUN)。ナショナルチームの先輩である徳久恵(トキワ)に競り勝っての初優勝に「徳久君といい勝負ができた。コロナ禍で久々に大会ができて楽しかった」と爽やかな笑顔を見せた。
 個人、2、4人チーム戦の計9ゲームを終えて個人総合首位に立ったが、2位徳久恵との差は2点。総合優勝を決める残りの3ゲームに臨み、最後は徳久恵の猛追を30点差でかわした。
 コロナ禍の今年、活躍を誓っていた秋の鹿児島国体が開催見送りになった。今回は「注目の若手選手」として、PRポスターのモデルにもなっていただけに、残念な決定だった。ポスターの活用は未定だが、これからが楽しみなホープは「皆さんの期待を自覚して、しっかり頑張っていきたい」と気を引き締めていた。

◎「仲間のおかげ」 さらなる成長を誓う 初Vの松尾
 女子は23歳の松尾(マリン)が初の個人総合優勝を達成。優勝した3種目目の4人チーム戦でリードを奪い、そのまま逃げ切った。12ゲームの長い戦いを振り返り「チーム戦がすごく好き。そこから流れに乗れたので、仲間のおかげ」と感謝を口にした。
 2015年に長崎鶴洋高を卒業後、長崎県の国体成年女子を引っ張る。18年から2年ほど、群馬県のボウリング場に所属して、今年から再び地元のマリンボウルへ拠点を戻した。「チーム長崎」の女子のエース格は「メンタルとスキルをもっと磨いて、全国大会で勝負するのが目標。九州では常に上位でいたい」とさらなる成長を誓った。

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