藤重佳久氏、活水学院退職へ 日本吹奏楽界トップレベルの指導者

藤重佳久氏

 活水中・高吹奏楽部(長崎市)の音楽監督として同部の実力を全国レベルに引き上げた藤重佳久氏(65)が、本年度末で活水学院を退職することが4日分かった。
 日本の吹奏楽界でトップレベルの指導者として知られる藤重氏は2015年4月、同学院に赴任。活水女子大音楽学部教授と活水学院吹奏楽団総監督を兼任し、音楽監督として活水中・高吹奏楽部の育成に力を注いできた。同部は昨年、長崎県勢初の全日本吹奏楽コンクール、全日本マーチングコンテストのダブル出場を果たし、同コンテストでは2年連続の金賞受賞を果たした。
 退職の理由について、藤重氏は長崎新聞社の取材に対し「組織の枠にとらわれず自分のやりたいことをしたい」と述べ、今後については「音楽を通じ子どもたちが活動できる場をもっとつくっていきたい」などと語った。生徒には3日、退職の意向を伝えたという。
 活水中・高のホームページによると、同部音楽監督の後任は中学吹奏楽部指導者の杉町たまみ教諭が務める。


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