アイガモ農法で米作り 西海・大串小児童が放鳥

アイガモのひなを学校田に放つ児童=西海市立大串小

 アイガモ農法による米作りに取り組んでいる長崎県西海市西彼町の市立大串小(吉田由美子校長、93人)の5年生11人が2日、校内の水田にアイガモのひなを放した。
 同校は2008年に老朽化したプールを田んぼに改修し、地域の人たちの協力を得ながら稲作に取り組んでいる。
 総合学習の一環で、アイガモは長崎市の農業、甲田哲美さん(73)のグループが提供。アイガモがいることで害虫が減り、雑草が生えにくくなるなどの効果があるという。児童は9月中旬ごろまでアイガモの世話をする。
 児童が生後約20日のひな14羽を水田に放つと、ピヨピヨと鳴きながら、稲の間を元気に泳いだ。浦山美湖都さん(11)は「アイガモはかわいいし、米作りも助けてくれて一石二鳥」と話した。10月に稲刈りをする予定。

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