自分の身は自分で守る!感染症予防・対策
緊急事態宣言解除後の現在も「withコロナ」という言葉が生まれたように、まだまだ感染症予防・対策はマストです。
経済を回しながらも、各自がしっかりと予防・対策をとりながら、生活することが大切です。
そこで、コロナウイルス含めた感染症予防・対策として免疫力を高める食事法を現役CA栄養士の神原がご紹介いたします。
免疫力を高めるために必要なこと
感染症にかからないためには、免疫力を上げることが大切です。
免疫力を高める方法については、体を温める、ストレスをためない、よく笑う、など色々な方法が紹介されています。
とは言え、基本となるのは規則正しい生活、良質な睡眠、適度な運動、そしてバランスの良い食事です。
今回はこの中でも食事にフォーカスしていきたいと思います。
毎日の食事に取り入れたい!免疫力アップに必要な栄養素
免疫力向上に必要な栄養素と聞いたとき、何か特別な栄養素を想像しますか?
実は、日常的に摂ってる栄養素が免疫力アップに役立つのです。
ここでは具体的にどんな栄養素で、どのような働きを期待できるのか、どんな食品に含まれているのかなどを見てみましょう。
亜鉛細胞の成長に関わり、免疫細胞を活性化します。
食品例)牡蠣、赤身の肉、うなぎ、甲殻類、卵黄、パルメザンチーズ、ココアなど
ビタミンA亜鉛と同様に、細胞の成長に関わり、免疫細胞を活性化します。
食品例)牛・豚・鶏レバー、うなぎ、にんじん、ほうれん草、モロヘイヤ、しそなど
ビタミンD
免疫機能を調節します。
食品例)キノコ類(乾燥きくらげに豊富)、鮭、しらす干し(半乾燥)など
ビタミンE
抗酸化作用により、細胞の酸化を防ぎ、免疫細胞の働きを高めます。
食品例)植物油やナッツ類、アボカドなど
ビタミンC
抗酸化作用により、細胞の酸化を防ぎ、免疫細胞の働きを高めます。
食品例)赤パプリカ、黄パプリカ、ゴーヤ、ブロッコリー、菜の花、キウイフルーツ、イチゴ、レモン、ドライマンゴーなど
たんぱく質
免疫細胞の材料となります。
食品例)肉類、魚類、卵、乳製品、大豆製品など
腸内環境が免疫力を左右する⁉合わせて摂りたい3つの成分
腸は免疫力を高めるために重要な役割を果たしています。
多くのウイルスや細菌は口から入り、腸管を通って体内に入ります。
そのため、それらから体を守るために免疫機能が腸内に集中しているのです。
そのことから、腸内環境を整えることで、免疫力があがると言われています。
そこで、腸内環境正常化し、免疫力アップに役立つ成分をご紹介します。
乳酸菌
腸内環境を整えます。
乳酸菌の種類によっては、NK細胞と呼ばれるウイルスに感染した細胞を攻撃する免疫細胞を活性化する作用もあります。
食品例)ヨーグルトや乳酸菌飲料、チーズ、キムチ、みそ、甘酒など
オリゴ糖
乳酸菌のエサとなり、乳酸菌の増殖を助け、腸内環境を整えるのを助けます。
食品例)大豆製品、はちみつ、バナナ、玉ねぎ、ごぼうなど(市販のオリゴ糖でもOK)
食物繊維
オリゴ糖と同時に、乳酸菌のエサとなり、乳酸菌の増殖を助け、腸内環境を整えるのを助けます。
食品例)海藻類、いも類、モロヘイヤ、ココア、きなこ、干しイチジク、干しプルーン、干し柿、オートミールなど
身近な食べ物で、免疫力アップ
免疫力をあげる栄養素や食品と聞いて、なんだか特別なものをイメージされた方もいらっしゃったかもしれません。
実は、皆さんが日常的に摂り入れているものばかりなんです。
次回はさらに一歩踏み込んで、それらをどのように食事に取り入れれば、より効率よく免疫力アップに繋げられるのかについてお話していきたいと思います。