新型コロナ、第2波に備え迅速に検査 軽症者対象、医師判断で柔軟に 熊本市医師会PCRセンターが6日運用開始

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だ液を容器に入れて看護師に渡す患者役の女性=3日、熊本市中央区(高見伸)
受付場所から検体採取所の前へ移動し、降車する前に看護師(左)から説明を受ける患者役の女性
熊本市中央区に開設したPCRセンター。右端の入り口から入場して受け付けを済ませ、左端の屋根が設けられた場所に車を止めて中に入り、検体を採取する

 新型コロナウイルスの感染を判定する「熊本市医師会PCRセンター」(中央区)で、検体採取が6日、始まる。実際に業務に携わる医師や看護師らが3日、報道陣に患者役を相手にしたデモンストレーションを公開。マイカーで訪れ、検体を採取してもらう一連の流れを再現した。

 「感染の第2波に備えた施設。保健所を通さず、スピーディーに検査を受けられる」。熊本市新型コロナウイルス感染症対策課の伊津野浩課長は、医師の判断で迅速な検査に結び付くと強調した。

 検査対象は主に軽症者。地域のかかりつけ医らの紹介による完全予約制だ。患者はマイカーで乗り付け、まずは受け付け。検査費用は無料で、初診料が保険適用3割負担の場合、860円かかる。

 車で敷地内を移動し、検体採取所の前で降りて歩いて中へ。透明のアクリル板の向こう側にいる医師の指示を受け、2種類の検体採取に応じる。

 一つは、だ液か、たん。いすに腰掛けると、フェースシールドや防護服に身を包んだ看護師が、介添えして採取する。

 もう一つは、鼻の奥の粘液。「少し上を向いて。ちょっと、むずむずしますよ」。医師が、アクリル板の仕切りから採取所に飛び出るように加工された黒い手袋に腕を通し、綿棒で検体を拭い取る。

 採取は5分程度で終わる。検体は袋とボックスで二重に密閉し、すぐ隣の部屋に運ばれる。検査を終えた患者には自宅で待機してもらい、翌日正午までに結果を伝える。結果はセンターを予約した医師、市保健所にも報告する。

 PCR検査に関してはこれまで、保健所内の帰国者・接触者相談センターが実施を判断する中で、一般の医療機関の医師が要望しても受け入れてもらえないケースもあった。市医師会の田中英一副会長(66)は「PCRセンターの開設で医師側のストレスも相当減り、感染の不安を感じた市民の皆さんにも柔軟に利用してもらえる」と指摘した。(潮崎知博)