えぷろん平和特集 投稿募集 今年は「すずさん」と連携

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 被爆・戦後75年の節目となる8月がやってきます。本紙生活面の女性投稿欄「えぷろん」は、先の大戦を知る方々を対象に、戦中戦後の暮らしの記憶や平和への思いをつづったエッセーを募集します。今年は、NHKなどが展開するキャンペーン「#(ハッシュタグ)あちこちのすずさん」と連携、若者に戦争の記憶を伝えます。
 「すずさん」は、2016年公開のアニメーション映画「この世界の片隅に」(片渕須直監督、こうの史代原作)の主人公、北條すずさんのことです。
 広島市江波に生まれたすずさんは、1944(昭和19)年2月、18歳で広島県の呉にお嫁に行きます。軍港を見下ろす家で、海軍勤務の夫と両親、義姉やその娘との生活が始まります。戦時下で配給物資が減っていく中でも、工夫を凝らして毎日の食事を用意したり、衣服を繕ったりして家事を支えます。隣保班の人たちとおしゃべりを楽しみ、時には好きな絵を描いて、明るく暮らします。
 戦局が厳しさを増し、45年3月、呉は大空襲に見舞われます。そして8月、古里の広島に原爆が-。すずさんは大切なものをたくさん失いますが、それでも日々は続いていきます。
 映画では、現代と比べ環境は大きく違っても、家族や友人を大切に思い、仕事をして食べて寝て、小さな楽しみを見つけながら暮らす私たちと同様の毎日が描かれます。その素晴らしさとともに、かけがえのない日常を破壊する戦争の残酷さが浮かび上がります。
 「#あちこちのすずさん」は戦時中を懸命に生きた、すずさんのような人たちをあちこちで探して、思いを若者に届けようというキャンペーンです。一部の新聞やネットメディアが連携しています。「えぷろん」では趣旨に賛同し、県内の「すずさん」を探すことにしました。8月中旬に特集を掲載。後日、長崎新聞ホームページなどでも投稿を紹介します。
 当時の食べ物のこと、家族や親しい人との触れ合い、恋や友情…。戦中戦後の何げない日々のことを、当時を知らない若い人向けに書いてください。子や孫、家族が聞き書きしたものでも結構です。たくさんの応募をお待ちしています。

投稿規定
 本文は12字×42行。本人(聞き書きの場合は本人と代筆者)の住所、氏名(ふりがな)、年齢、職業、電話番号、「えぷろん平和特集」を明記し、はがきか封書、ファクス、メールで応募してください。7月31日必着。特集に採用する方には、記者が連絡して追加取材する場合があります。採用した投稿はインターネット上で公開する可能性があります。送り先は〒852―8601、長崎市茂里町3の1、長崎新聞社生活文化部(ファクス095.843.4846、メールアドレスbunka@nagasaki-np.co.jp)。問い合わせは生活文化部(電095.844.2115)。

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