豪東部2州で州境封鎖 スペインでも再ロックダウン拡大

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オーストラリア南東部のヴィクトリア州とニューサウスウェールズ州は6日、州境を封鎖すると発表した。ヴィクトリア州メルボルンではここ2週間で新型コロナウイルスの感染者が急増しており、オーストラリアでの新規感染報告の95%を占めている。

州境の封鎖は8日から始まり、通勤など「不要不急の移動」で許可証を持っている人しか州をまたいで移動できなくなる。

ヴィクトリア州のダニエル・アンドリュース知事は、スコット・モリソン首相およびニューサウスウェールズ州のグラディス・ベレジクリアン知事と共に封鎖を決定したと発表。

「これは予防策の一環で、州単位で感染拡大を食い止めるのに役立つと思っている」と話した。

アンドリュース知事は、州境の封鎖は経済的にも社会的にも大きな影響を及ぼすと認めた上で、「ウイルスの抑制で大きな苦難に直面しているため」必要な措置だと説明した。

メルボルンとニューサウスウェールズ州の州都シドニーの間の空の便は、世界でも利用者数が最も多い路線のひとつ。

アンドリュース知事は、封鎖の解除時期については明言していない。


ヴィクトリア州では6日、パンデミックが始まって以降で最多となる127人の感染が新たに確認された。

同州は1カ月前には2日間、新規感染者ゼロを達成しており、ウイルスが抑制できたのではないかとの観測も広がっていた。

メルボルンでは4日、集合住宅で集団感染が確認され、9棟の住民計3000人に最低5日間の外出禁止令が出た。

また、12地区で「第3段階」の制限を行っており、これらの地区では通勤、通学、運動、医療・介護、日用品の買出し以外での外出が禁じられている。

スペインでも新たに再ロックダウン


一方、スペイン北西部ガリシア州は5日、新型コロナウイルスの流行を受けて一部地域で移動の制限などを再開した。

同州ア・マリーニャ地区で9日までの5日間、通勤以外の出入りが禁止される。

スペインでは全国的には新型ウイルスの流行が抑えられつつあるものの、地域的なアウトブレイクが続いている。

4日には北東部カタルーニャ自治州でも、一部地域でロックダウン(都市封鎖)が再開された。

同国全体での新型ウイルスの感染者はこれまでに25万人以上、死者は少なくとも2万8385人に上る。ただしここ3週間は、死者は1日10人未満の日がほとんどとなっている。

スペインは夏の行楽シーズンに向けて、イギリスや欧州連合(EU)加盟国に対して国境を開放したばかり。


ガリシア州当局によると、ア・マリーニャ地区への出入りは禁じられるが、住民は地区内を自由に歩き回って良いという。

ただし、10人以上の集会は禁止されるほか、屋外ではマスクなどで顔を覆うことが義務付けられる。

当局は、同地区のバーで感染が拡大したとみており、今後はバーやレストランで定員を半分にする施策が導入される。

ガリシア州では現在、258人の感染者が確認されている。うち117人はア・マリーニャ地区のあるルゴ県で報告された。

(英語記事 Virus surge forces another local Spanish lockdown / Australia to close Victoria-New South Wales border