札幌で遭遇!キョーンにキュンです♡

親の帰りを待つクマゲラの子ども<吉井気象予報士撮影>

6月中旬、札幌市内の森を散策していたところ、「キョーン」「キョーン」と大きな甲高い声が森に響き渡りました。
何の鳥だろうと見上げてみると、国内最大のキツツキ「クマゲラ」の姿が!
親鳥が2羽のヒナにご飯を上げている真っ最中。
ばったり遭遇したほほえましい場面に、思わず写真を撮りました。

クマゲラの親子<吉井気象予報士撮影>

クマゲラは、国内最大のキツツキで、体長は約45センチ。カラスと同じぐらいの大きさです。
4月から5月ごろに産卵し、初夏に子育てを行い、6月から7月上旬が巣立ちのピーク。
その後、数カ月は家族一緒にいくつかのねぐらを、日ごとに転々とするそうです。
テリトリーは半径1キロ~2キロほどだそうです。
秋になると、子どもは独り立ちし、親の元を離れるそうです。

二階建て!?同じ木の下にも巣穴が<吉井気象予報士撮影>

なお、クマゲラは、レッドリストの絶滅危惧種II類(絶滅の危険が増大している種)に分類されています。
あの2羽のヒナたちは、どうしているでしょう。
あれから、さらに大きくなって、森の中で、親鳥と一緒に餌の取り方など生きていくための術を学んでいるかもしれません。
元気にすくすく成長してほしいですね。

クマゲラが突いた穴は、楕円形でまるで木彫りの船
クマゲラは、アイヌ語で「チプタチカプカムイ」(舟を掘る鳥の神)

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