「西村京太郎トラベルミステリー」第72弾の舞台は北海道。 十津川警部がシリーズ史上初めて“新十津川町”に!

テレビ朝日系で7月26日に放送される「西村京太郎トラベルミステリー72 十津川警部のラストラン」(午後9:00)で、高橋英樹演じる主人公・十津川省三警部が北海道・新十津川町を訪れることが分かった。

同作はミステリー作家・西村京太郎氏が生み出した人気キャラクター・十津川警部とその相棒・亀井刑事が、時刻表や鉄道にまつわるトリックを解明し、事件の背後に潜む人間ドラマを浮かび上がらせていく人気ドラマシリーズ。

その最新作となる第72弾は、北海道・新十津川町にあるJR札沼(さっしょう)線と新十津川駅が舞台。40年以上の歴史を誇るシリーズで初めて、十津川警部が新十津川を訪れる。新十津川町は、十津川警部の名前の由来にもなっている奈良県十津川村の住民が、明治時代に水害を逃れて移住し築き上げた縁のある町。

町を訪れた高橋は「奈良の故郷から100年以上前にこの地に移り住んだ人々の思い、そして今、素晴らしい町になっている現実…。そこに歴史を感じました。そして、とにかく町の方々が優しくて素晴らしかったですね。今回、新十津川町の皆さまには大変お世話になりました」と感謝の言葉を述べる。

また、かつては“日本一最終列車が早い駅”として鉄道ファンから愛されながらも、今春に惜しまれつつ廃駅となった新十津川駅については「私が少年の頃、新十津川駅と同じような風景の駅がたくさんありました。懐かしい、いい時代だったなぁ~と思いました。そして札沼線はたくさんの人々が乗り、皆さんの思い出が詰まった線だと思います。地域の交通として大切な役割を担ってくれた札沼線、本当にありがとう!!」と思いを巡らせた。

そして最後に、高橋は「人生は線路に似ているんですよね…。果てしなく続く先に何があるのか、どんな人生が待ち受けているのか…。青春の夢を線路に託した男女がラストランを迎えて…彼らがどんな運命をたどるのか(台本を)読んでいて、とても楽しみでした。のどかな地域を走る札沼線。そこに生き、そこに育ち、大人になっていく若者たち。彼らの人生に待ち受けるものとは…!? ロマンとサスペンスが詰まった大変面白い作品だと思いますので、ぜひご期待ください!」と視聴者にメッセージを送っている。

物語は、大学教授・大島健蔵(久松信美)が都内の路地で何者かに刺殺され、警視庁捜査一課・十津川警部と亀井刑事(高田純次)が臨場するところから展開。第一発見者によると、被害者は「十津川…」と言い残して息を引き取ったという。大島はミトコンドリア学の第一人者として有名な人物だったが、十津川は全く面識がない。戸惑いながらも捜査を始めた十津川は、現場付近の防犯カメラに不審な男の姿が映っていたことをつかむ。手がかりを求め、准教授・早瀬由美(黒谷友香)や研究を支援していたバイオ関連会社社長・中園宏司(中村俊介)に事情を聞いた十津川らは、驚がくの事実を知る。

© 株式会社東京ニュース通信社