ブリュワーズ・ブラウン「指名打者での出場はとても魅力的」

今年は史上初めてナショナル・リーグにも指名打者制が導入される。マディソン・バムガーナー(ダイヤモンドバックス)を筆頭に、打撃を得意とする投手のなかには指名打者制の導入に不満を漏らす者もいるが、その一方で指名打者制の導入を歓迎する選手も少なくない。その筆頭がライアン・ブラウン(ブリュワーズ)だ。

今年のブリュワーズにおいて、ブラウンは指名打者のレギュラー格として起用されることになるだろう。クレイグ・カウンセル監督は「レギュラーの指名打者は存在しない」と1人の選手をレギュラーに固定することを否定し、故障明けのクリスチャン・イェリッチなど、主力選手の負担軽減や休養のために指名打者の枠を使うことを示唆しているが、指名打者として最も多くの出場機会を得るのがブラウンであることに疑いの余地はない。

ブラウンは「今年は60試合しかない。僕くらいの年齢になってキャリアの終盤を迎えると、多くの試合に指名打者として出場できるのはとても魅力的だよ」と語り、指名打者制の導入を歓迎する。「今年はこれまでに経験したことがないことを経験するシーズンになる。(来年以降も指名打者制が採用されるなら)もう1年プレーする可能性は数ヶ月前に考えていたよりも高いと思っている」と現役引退の決断に大きな影響を与える可能性すらあるようだ。

ブラウンは「今は今年のシーズンに向けて準備することに集中している」と語る一方、現役を続行するのであればブリュワーズでプレーしたいと考えているようだ。今年は外野でアビサイル・ガルシア、一塁でジャスティン・スモークと出場機会を分け合うことが想定されていたが、指名打者制の導入がブラウンを取り巻く環境を大きく変化させている。

今年5月に第3子が誕生したブラウンだが、「僕は野球が好きなんだ。キャリアの終わりが近付いているし、もし今年がラストイヤーになるなら、プレーしないという選択はしたくない」と出場辞退は考えていない様子。「家族のことはずっと頭のなかにある」と語りつつも、メジャー14年目のシーズンに向けて着実に準備を進めている。

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