どうしたら“願い事”実現? 学生と議員、オンラインで施策議論

学生と議員が議論したオンライン会議=長崎市興善町、市立図書館

 長崎県内の学生でつくるNPO法人ドットジェイピー長崎支部(安部田真優代表)は4日、社会の理想の姿を考える「七夕オンラインワークショップ」を開き、メンバーら学生約30人と県議ら議員5人が意見を交わした。
 同支部は若者の政治参加を促すため、啓発イベントや学生向けの議員インターンシップなどに取り組んでいる。新型コロナ禍でも学生が政治を自分事として考え議論しようと、初めてのオンラインイベントを企画し、学生らは自宅などからビデオ会議アプリ「Zoom(ズーム)」で参加した。
 参加者は五つのグループに分かれて“願い事”を出し合い、実現するための具体的な施策や予算について議論。性的少数者(LGBT)らにも配慮したトイレや更衣室を避難所に設ける「災害時におけるLGBTQ+の対策」などが施策に挙がった。発表後は参加者がオンラインで投票。新型コロナ禍で打撃を受けた観光関係者らへの支援策として、地域の祭りを会員制交流サイト(SNS)でアピールし、運営などに携わってくれる賛同者に返礼品として地元特産品を贈る「オンラインでつながるお祭り」が、最多票を獲得した。
 同支部メンバーの県立大2年、鈴木彩夏さん(20)は「議員さんが施策をつくる具体的なアドバイスをくれて、ものすごく勉強になった」と話した。

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