米黒人活動家の像、NY州で倒される 「報復」との見方も

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人種差別を想起させる歴史的人物の像を倒す動きが広がっているアメリカで、19世紀の黒人活動家フレデリック・ダグラスの像が引き倒された。

ニューヨーク州ロチェスター市にあったダグラス像は、5日に損壊されたとみられる。

ダグラスは元奴隷。1852年のこの日、奴隷制度廃止を訴える有名な演説をし、黒人を奴隷にしている国が独立記念日を祝うのは偽りだと訴えた。

アメリカでは奴隷制度と関わりのあった人物の像などが各地で損壊されており、その報復としてダグラス像が狙われた可能性があると、活動家たちはみている。

ダグラス像を建てた団体のリーダー、カーヴィ・アイソン氏は、新たな像を建てると述べた。

「犯行声明」は出されていない。

AP通信は6日、ダグラス像が土台部分から無くなっている写真を

に掲載。「像は50フィート(約15メートル)先の谷で見つかり、土台と指1本が壊されていた」と伝えた。


米ミネソタ州でアフリカ系米国人ジョージ・フロイドさんが警察に拘束された際に死亡した事件の後、人種差別や警察の暴力への抗議とともに、奴隷制度や植民地主義に関係のある人物の像を撤去するよう求める声が高まっている。

それを受け、南北戦争時代の南部連合指導者たちや、探検家クリストファー・コロンブスの像などが各地で引き倒されている。


こうした中、ドナルド・トランプ大統領は先週、像を損壊する人々から「この国の偉大な物語」を守るためとして、「アメリカの英雄の国立公園」の建設を命じた。

この大統領令は、建設予定地などの計画を60日以内に提出するよう、新設したタスクフォース(対策班)に求めている。

トランプ氏は、新たな像は実物そっくりでなければならないとし、「抽象やモダニズムはだめだ」と主張した。

(英語記事 US black activist statue toppled in New York state