医療態勢整備など五島市長らが要望 コロナ対策で県に

中村知事に要望書を手渡す野口市長(中央)ら=県庁

 五島市の野口市太郎市長らは2日、県庁を訪れ、中村法道知事に新型コロナウイルス感染症の医療・検査態勢の整備や、航路・航空路の維持に向けた支援など8項目を要望した。
 野口市長は市内の新型コロナ専用病床が最大23床とし「感染者は確認されていないが、医療・検査態勢に不安がある。第2波、第3波を食い止めるためにも整備を」と要望した。中村知事は軽症者療養施設確保へ調査を進めていると説明。現在1日12件が可能な検査については、7月中に市内の機器を2台に増やして24件に倍増するとし、「引き続き安全安心な態勢が継続できるよう努力する」と述べた。
 野口市長はこのほか航路・航空路の利用者が新型コロナの影響で激減していると訴え、「維持できるか危機感がある」と強調して運航継続への支援を要望。遠方からのチャーター機を受け入れるための給油施設の整備なども求めた。

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