『今くら』後藤・指原・SHELLY体制は限界? 「後藤が前に出すぎ」「徳井がいたら違った」とテレビ関係者

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7月1日放送の『今夜くらべてみました』(日本テレビ系)は、歌謡曲やJ-POPを特集した。山口百恵、広瀬香美、そして浜崎あゆみなどのラブソングを独自に考察する内容だったが、一部テレビマンの目には「『今くら』現体制の限界」が見えたという。一体どういうことなのか?

番組では、社会学者の古市憲寿氏が大黒摩季の楽曲「ら・ら・ら」の歌詞に注目し、「こんな年齢だし、親も年だし、あなたしかいないし…ねえ」という部分について「親も使って結婚をゴリ押しするのが怖い」と論評。これに笑いながらMCの指原莉乃やSHELLYが、それに続く「ら・ら・ら・」という言葉に持っていかれて、歌詞の切迫感が薄まると語った。

また、昭和歌謡に詳しいアンジュルムの元メンバー田村芽実は、山口百恵の楽曲「ささやかな欲望」の中の一節「生意気ですけど ひとつだけ言わせてね」という意味深な“ことわり”を取り上げ、それに続く歌詞が「あなたを心から愛してた」とのフレーズであることについて、「相手をめちゃくちゃ褒めてるんですよ。なんとつつましくて、奥ゆかしいんだろう」と語っていた。

「これに対して、フットボールアワー・後藤輝基など番組MC陣は『へぇ〜』と感心していましたが、チュートリアル・徳井義実がいれば、こうした解説にもいちいち反応して、歌詞の世界観に浸りきりながら妄想トークを展開して笑いを作っていったでしょう。後藤、SHELLY、指原莉乃は、人の価値観に異議を唱えたり、共感したり、評価するといった流れでは能力を発揮しますが、人に解説されるのは不得意なのか、ただゲストの話を聞いているだけに終始していました。徳井は昔の歌謡曲に詳しく、不思議と女性の気持ちを代弁できたりする部分があるので、今回はハッキリと空いた穴の大きさが見て取れました」(放送作家)

番組では後藤が、太田裕美の「木綿のハンカチーフ」について、「しょうもないドラマを見るより1曲聴いたほうがええよ! あれ最高やな!」と絶賛。田村が共感したおかげで場は成り立ったが、SHELLY、指原は世代ではないこともあり、トークに入れなかった。

「歌の知識がなくても、徳井の妄想トークがあれば指原たちも歌の世界観を共有して盛り上がったり、共感したりできるんです。彼がいたら、『木綿のハンカチーフ』についても、いろいろ広げられたでしょう」(同)

『今夜くらべてみました』は、人の発した発言を斬っては、その都度笑いを作る“現実主義”の後藤と、時にイマジネーション豊かに妄想へ走ることで、後藤のキツイ発言を緩和する徳井という、二人の絶妙なバランスで成り立っていた。

「今は後藤が前に出すぎたトークショーになっており、今ひとつ番組としての“旨味”がありません。番組ではフリップやボードを持ち込むときの『カモンヌ!』に引っかけて徳井のポジションを“カモンヌさん”と名付け、今田耕司やROLANDなど特別な進行役を立てていますが、そこまでハマッた人材も見つかりません」(同)

そのと徳井は、昨年10月に税金の申告漏れと所得隠しが発覚した問題により、芸能活動を自粛していたが、今年2月に復帰。しかし、『今くら』への復帰はかなっていない。番組の正式名称は『徳井と後藤と麗しのSHELLYと芳しの指原が今夜くらべてみました』。徳井の名が一番手にあることからも、やはり不在の穴は本人なくてしては埋まらないのかもしれない。
(後藤壮亮)