新スケジュールで最も得をしたのは秋山所属のレッズ?

メジャーリーグ公式サイトのマイク・ペトリエロは、当初の162試合制のスケジュールと新たに発表された60試合制のスケジュールを比較し、対戦相手の予想勝率をもとに、スケジュール変更によって「得をするチーム」と「損をするチーム」を分析。最も得をするのは秋山翔吾が所属するレッズ、最も損をするのは菊池雄星と平野佳寿が所属するマリナーズという結果になった。

レッズが所属するナショナル・リーグ中部地区のチームは、今年の交流戦でヤンキースやレイズといった強豪が所属するアメリカン・リーグ東部地区のチームと対戦する予定だった。また、リーグ内でも東部地区のブレーブスやナショナルズ、西部地区のドジャースと対戦しなければならなかった。

ところが、スケジュール変更によってこれらの強豪との対戦はなくなり、代わりにア・リーグ中部地区のチームと対戦することに。ロイヤルズやタイガースの戦力が大きく劣るため、対戦相手の予想勝率は大幅に低下。特にレッズは、交流戦のライバルとしてタイガースを指定され、6試合が組まれているため、スケジュール変更の恩恵を最大限に受けることになった。

対戦相手の予想勝率の下落幅が大きいチーム
レッズ(-.012)
カージナルス(-.008)
ツインズ(-.008)
インディアンス(-.008)
カブス(-.007)
ブリュワーズ(-.006)

一方、マリナーズはアストロズやアスレチックスといった強豪と同地区のため、当初から厳しいスケジュールでの戦いを強いられていた。ところが、ア・リーグ中部地区のチームとの対戦がなくなり、ドジャースが所属するナ・リーグ西部地区と対戦することになったため、対戦相手の予想勝率はさらに上昇。スケジュール変更の結果、最も不利益を被るチームとなってしまった。

対戦相手の予想勝率の上昇幅が大きいチーム
マリナーズ(+.009)
レンジャーズ(+.006)
ダイヤモンドバックス(+.006)
エンゼルス(+.006)
ジャイアンツ(+.005)
ロッキーズ(+.005)

得をするのは中部地区のチームばかりだが、これは言い換えれば、下位球団相手の取りこぼしが命取りになることを意味する。当然のことだが、秋山が所属するレッズ、前田健太が所属するツインズ、ダルビッシュ有が所属するカブスにとって、ポストシーズン進出のためにはロイヤルズ、タイガース、パイレーツといった下位球団から確実に白星を重ねることが重要となる。

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