#スポーツのチカラ 大分県高校総体 ボウリング男子 荒金・中尾ペアが大会新で優勝

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 緊張をほぐすかのように試技を繰り返すが、納得いかないのか首をかしげる。県高校総体ボウリング競技で男子個人、団体で優勝を狙う大分の荒金千真(3年)は、「緊張はなかったけど、狙ったところにボールがいかなかった」と、試合中にスローを修正し、レーンに対応した。最初に開催された個人戦は、3ゲームのトータルスコアで勝敗が決する。足腰が強く、安定したフォームでスコアを伸ばす荒金は、1ゲーム目で微調整を繰り返し236を記録し、大きくリードすると2ゲーム目で225、3ゲーム目で237、全てトップ記録を出し連覇を達成した。「集中して投げることができた。連覇は狙っていたのでうれしい」と喜んだ。

 続く、団体戦では昨年もペアを組んだ中尾佑輝(3年)と出場。大きくふりかぶり、スピードと高回転でピンを倒す同じタイプの二人。互いの投球を見ながら、レーンのライン情報を交換した。田中良平監督は「二人とも真面目で研究熱心。下級生に負けられないとの思いもあっただろうし、勝つために何をすればいいか分かっていた」。個人戦2位の中尾は1、2ゲームとも調子が上がらない。2ゲームを終えて下級生ペアにスコアで抜かれたが、「技術より精神力」と集中力を高める。3ゲーム目はレーンの特徴を読み、再現性の高いコントロールで、この日の個人戦を含め最高のスコアとなる237で試合を終え、ペアトータル1347の大会新記録で優勝した。

個人戦2連覇の荒金千真

 他競技同様に春先から大会が中止され、部活動も休止となった。休みの間は「走って下半身を鍛えた」荒金に対し、中尾は「近くの公園でボールを投げた」という。ボーリング場での練習が再開してから、大会まで1カ月余りと短い時間で試合勘を取り戻し、大会に臨んだ。荒金は「不安はあったけど結果が出て良かった」と話し、中尾は「本調子ではなかった。個人戦で(荒金に)負けて悔しいが、団体戦で優勝できてホッとしている」と一息ついた。

 二人は今後も部活動を続け、12月開催予定の全国高校対抗選手権大会への出場を目指す。「みんなで高めあって悔いの残らない時間を過ごしたい」(荒金)、「大学でも競技としてのボウリングを続けたいので、勉強と両立しながら練習したい」(中尾)。高校最後の大会に向けて、ライバルとして仲間として切磋琢磨する。

大会新で団体優勝した荒金と中尾佑輝(左)

(柚野真也)