レイズ・筒香の調整は順調 一時帰国が良い気分転換に

メジャー1年目のシーズンに向けて準備を進めている筒香嘉智(レイズ)。オープン戦では28打数で13三振を喫するなど、メジャーへの適応に苦しむ場面も見られたが、日本への一時帰国を経て、開幕に向けて順調に調整中だ。メジャーリーグ公式サイトでレイズの番記者を務めるフアン・トリビオが筒香の現状についてレポートしている。

新型コロナウイルスの感染拡大によってスプリング・トレーニングが中断される前、筒香は異なる言語や文化に適応するだけでなく、日本とは異なる打撃練習のルーティーンなど、グラウンド内でも様々な適応を求められた。

中断期間は日本へ帰国して家族とともに過ごすことを選択したが、「リセットして、調整をして、アメリカに戻ったときにより良い選手になるために何ができるのかを考える時間が必要だった」とコロナによる中断を前向きに捉えていた。「今は多くのことがスムーズになっているし、2月や3月と比べて良くなっている」と一時帰国が良い気分転換になったようだ。

ケビン・キャッシュ監督は「彼のスイングは本当に良い。特別なパワーを持っている」と筒香のバットに期待を寄せる。また、複数のポジションを守れる選手を巧みに使い分けるレイズにおいて、2年1200万ドルで入団した筒香も例外ではなく、筒香は主に三塁と左翼の守備練習に取り組み、汗を流している。

筒香はスプリング・トレーニングと夏季キャンプの違いについて「(本拠地の)トロピカーナ・フィールドで練習できるのが一番大きいと思う」と語る。また、「チームメイトとまた会話ができていることも非常に大きい」とも話しており、チームメイトと良好な関係を築くことができているようだ。

「グラウンドで自分の存在を証明し、良いパフォーマンスをしてコロナで苦しんでいる人たちを元気づけたい」と力強く意気込みを口にした筒香。日本で通算205本塁打を放ったスラッガーは今年、どんな活躍を見せてくれるのだろうか。

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