九州豪雨 長崎県内8河川氾濫 大村で護岸 約300メートル決壊も

観測史上最大、24時間雨量384ミリ

©株式会社長崎新聞社

大雨の影響でアスファルトがめくれ上がった道路=7日午後0時13分、大村市今富町

 6日から続く記録的大雨の被害について長崎県は7日、県内8河川が氾濫し、このうち大村市の佐奈河内川と郡川で護岸が決壊したと発表した。決壊した護岸は4カ所あり最大約300メートルに及んだ。大村では7日午前6時40分までの24時間雨量で、観測地点として史上最大となる384ミリを記録した。
 2河川の護岸決壊は、7日朝、県の担当者が現地で確認した。護岸は高さ約3メートル。郡川は上流から見て右側が約300メートル、左岸が約50メートル、佐奈河内川は同じく右側が約150メートル、左側が約50メートルにわたって崩れた。田畑に川の水とともに石や土砂が流れ込み、農業基盤と農作物が甚大な被害を受けた。家屋への被害はなかった。今後、土のうを積むなどして応急措置を取る。
 長崎地方気象台によると、5日午後2時の降り始めから7日午後4時までの降水量は、長崎市長浦岳485ミリ、大村447ミリ、佐世保市干尽町356.5ミリ-など。気象台は7日午前、県内4市3町に出していた大雨特別警報を、警報に切り替えた。
 6日から避難指示や避難勧告が相次ぎ一時、県内226カ所に1446世帯2736人が避難した。
 被害も相次いだ。県によると、崖崩れは26カ所で確認。各地で道路が冠水した。家屋への床上、床下浸水も発生しているが、記録的な大雨となった大村市は詳細を確認中で「相当な数に上る」としている。人的被害は確認されていない。
 県内の高速道路や国道は一部通行止めとなり、鉄道などの公共交通機関もまひしたため、6日は「帰宅困難者」が出た。県立大村高と諫早市内の高校3校では一部の生徒が学校に宿泊。長崎空港では27人が待合室で一夜を明かした。
 大村市や長崎市、諫早市、西海市などの小中高校では7日は臨時休校となった。一部は8日も継続する。